古今和歌集 0967 2022-06-23 05:53:31 | 古今和歌集 ひかりなき たににははるも よそなれば さきてとくちる ものおもひなし 光なき 谷には春も よそなれば 咲きてとく散る もの思ひもなし 清原深養父 光のささない谷には春も無縁のものなので、花が咲いてすぐに散るのを心配するような思いをすることもない。 詞書には「時なりける人の、にはかに時なくなりて嘆くを見て、みづからの、嘆きもなくよろこびもなきことを思ひてよめる」とあります。「時なりける」は栄華栄達のことで、それを失って嘆いている人を見て、そのような嘆きもそもそも栄達の喜びもない自身を顧みての詠歌ですね。 #古今和歌集 #清原深養父 #中古三十六歌仙 « 古今和歌集 0966 | トップ | 古今和歌集 0968 »
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