鶯の つがいをながめ 梅日和
梅士 Baishi
そうか、今日は日曜日だった。
ショパンの葬送を聴きながら、日和見の隠居を決め込んでいる。
自分に葬儀というものがあるならば、葬送の全曲を流すのがよい
のではないかと思う。
さて、月末にはヤマメ釣りに出かける。
楽しみである。
ルアーを試してみたい。
同行は、未だ志衰えぬ気鋭の実業家である。
ベンチャー精神とは、遊び心であろう。
夢は連想によって大きく広がってゆく。
一つをとって実行することになるが、他の夢にも全部つながっている。
一番つなぎのよい立地を選んで拠点とするのである。
負けない戦いをしなければならない。
密かに潜行しつつ総攻撃を掛ける。
太平洋戦争を再現するようである。
アジアの人材は教育をしなければ未来人材にはならない。
それは技術力である前に、誠実ということである。
誠実は神命というべきミッションから生まれる。
理想こそは人を育てるものである。
教育は聖職であるからお金儲けに使うべきではないという人がいる。
一見、生真面目で正論のように見える。
しかし、企業とは聖職遂行の組織である。
営利は兵站である。
営利を目的としないということはボランティア活動の本質ではない。
一時的な救済活動であるならば、採算度外視して余剰資金を消費
するのでもよかろう。
あるいは、世界中の余剰資金を募金してもらって活動資金の兵站
とする方法もあるだろう。
しかし、それはボランティアの本質ではないというべきである。
急ぎ、目の前の困窮者を救済する応急処置は採算度外視でも仕
方がない。
しかし、恩義に報いるのが消費者の誠実である。
それが代金である。
施しを受けたものは、その事業を継続するべく、兵站を担うべきで
ある。
営利を私利私欲のように考えるべきではない。
営利は兵站であり、役に立っているという世の中の支持であり、報
恩のモラルでもある。
価値提供の1割から2割、これが営利である。
営利活動を恥じるべきではない。
兵站の弱さが、日本軍を壊滅させたことをこそ反省すべきである。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi