盆踊り 今は昔の 輪になって
中村 梅士 Baishi
今日は盆の送り、小川にちいさな精霊舟を流すところ
もあるだろう。
そういえば、昨日は長崎の精霊流しだったと思い出し
た。
日本が好景気だった最盛期の賑わいはすさまじいもの
だった。
何十人もの法被姿の若者に引かれた大きな精霊舟が大
爆竹の破裂音の中を、チャンコン、チャンコン、ド～イ
ドイと掛け声と鐘を鳴らしながら練り歩くのである。
今は、天下の三菱重工も傾いて、造船部門を切り離し、
造船の企業再編をしてゆくのだと言う。
往時の勢いは影を潜めているのだろう。
先行投資、空母建造に取り掛かって欲しいと思う。
アジア連合軍に売ればよいのだ。
完成するまでに営業を成立させればよい。
盆と言えば盆踊りを連想する。
炭鉱町の数千人規模での盛大な盆踊りと、原住民によ
る伝統の唄いのはいった純朴な盆踊りを見て育ったから
だろう。
どちらも独特の味があった。
ところが、今の学生にはピンとこないらしい。
盆踊りのメッカだったはずの筑豊でも、若者がいなく
なって、盆踊りの灯が次々と消えていると言うのである。
初盆の家の門前で小さな盆踊りを舞う風習もあったが、
それもできなくなったと言う。
地域社会の細胞だった町内会も形骸化している。
貧乏な時代だったからこその地域社会だったのではな
いだろうか。
助け合う、思いやるという人間関係が失われているの
だ。
それは、人々が自立したというよりも、孤立したよう
に思える。
地縁が失われれば、血縁も薄くなる。
単なる少子化の問題ではあるまい。
盆踊りが消え、祭りも消えてゆく。
伝統の神々への信仰が失われると言うことは、地域的
な活力が失われてゆくと言うことでもある。
地縁も血縁も、神縁、仏縁に依拠しているからである。
地域の神社は縮小衰退し、寺も経営難で身売りに追い
込まれている。
盆踊りも、今は昔である。
先祖も複雑な心境であろう。
神々とて同じ思いである。
北朝鮮のミサイル開発に、ウクライナ製のロケットエ
ンジンが使われていたという報道がある。
フランス製のものがフランスの密輸ルートで販売され
ていたとしても不思議ではない。
核弾頭にしても同様である。
兵器ビジネスとはそういうものだろう。
軍隊なき墓守国家日本としては、軍神の霊気に待つほ
かはないのだろう。
トランプ大統領の決断が、日本の神々を揺り動かすこ
とになるだが、果たしてどうか。
日本国独立宣言・神聖九州やまとの国
New Asia Happiness Party
✿ 飯塚桂川の盆踊り
