札幌中心部にある、三越デパートの屋上。
デパートの屋上というと、子供向けの遊戯施設やイベントスペースがあったりするイメージが強いと思います。
以前からこれだけの広いスペースがそのままになっているとは思えないなと思って調べてみたら、かつてここには、小さな観覧車やモノレールなどの遊戯施設があり、家族連れで賑わっていたようです。ちょっと記憶にないですが。
ステージイベントなんかもあったことが窺えそうですね。
コロナ禍の今は難しいけれど、それこそアイドルの握手会とか行われていたのかな。
そんな屋上の一角に、小さな神社が設置されています。
その名を「三囲(みめぐり)神社」というこちらの神社は、東京向島にある「三囲神社」の御分霊を祀ったもので、冬期間(概ね11月~4月)を除き参拝することができます。
元々は、現在の三越に繋がる三井越後屋の守護神とされ、「囲」が「(三)井」を囲んでいることから、「三井を守る」とも伝えられ、江戸時代から三井家に鬼門除けとして崇拝されてきたという歴史があり、日本橋三越本店屋上に、大正3年(1914年)分霊が祀られました。
「宇迦之御魂命(稲荷神)」を御祭神としており、全国の三越各店に分社があります。
小さな一対のお稲荷さんが、存在感を放っています。
向かって右側のこちらの祠は、「活動大黒天縁起」と呼ばれるもの。
隅田川七福神の一つとして広く知られている大黒神が、「活動大黒天」という、台所を司る神として広く崇められています。
「三囲神社」と「活動大黒天」は、江戸時代から、商売繁盛と幸運をもたらす神として、広く敬愛されてきました。
最後に、屋上から見える建築中の施設。
商業施設の他に、水族館も設置されるそうです。