goo blog サービス終了のお知らせ 

北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
(C)ナナマガラー All Rights Reserved.

豊平神社

2022-08-23 19:40:43 | 札幌

 

 

札幌市豊平区、豊平神社やって参りました。

「豊平神社『に』やって参りました」じゃないの?って思われるかもしれないけど、「イチオシ!!」の「しあわせ散歩」で、オクラホマ河野君が、毎回こんな風に「に」を省略する挨拶をしているので、その影響を受けてしまいました(笑)。

 

 

明治17年(1884年)創立という由緒ある神社です。

創立日が7月14日、私と一日違いということで、なんだか親近感が湧きました。

 

御祭神のうち、上毛田道命は、東北地方の守護神として厚く崇敬され、征夷大将軍坂上田村麻呂の奥羽地方平定の際には、上毛田道命の神霊の御加護によりこれを平定することができたという言い伝えが残されています。

この豊平神社がある豊平地区は、東北地方からの移住者が多いことから、こうして故郷の神様を祀っているそうです。

また、この地区は、開墾に当たって、遠く連なる森林を伐採する必要があったことから、山林建築の神様である大山衹命を祀り、開墾進んで田が広がるにつれて、五穀豊穣の神様(上の写真の掲示板には書かれていませんが)である倉稲魂命(稲荷大神)を合祀したという歴史があります。

 

 

 

 

ちょっと怖い表情の狛犬。

赤で塗られた口元が、存在感を際立たせています。

 

 

 

 

境内にある御神木。

 

 

豊平神社の公式HPによると、社殿を建立する場所を探していた際、小さい木々の中に1本だけ大きく生き生きとしたハルニレの木があったことから、ここの土地の状態が良好と考え、この場所に豊平神社が建立されたのだそうです。

 

 

こちらの境内にも、数多くの碑が建立されています。

まずこちらは、読み取れませんが、「聯合用水開渠五十年記念碑」というもので、昭和18年(1943年)9月1日、この地域の聯合用水組合創立五十年を記念して建立されたそうです。

 

 

 

針供養の歌というのがあるんですね。

「北海道文化服装専門学校」は、この神社の近くにある伝統ある学校です。

 

 

 

「交通安全祈念塔」、その脇に「札幌東警察署長 中山彌一郎 謹書」と刻まれています。

豊平神社が面する国道36号は、明治時代から馬による物資の往来が盛んで、荷馬車による運送業者が明治35年(1902年)に同業者組合組織の愛馬講社が設立されました。

戦後、自動車の普及に伴い、馬を操る代わりに自分で自動車を運転するようにったことから、会員お互い安全運転を心がけ、毎年無事に再会を誓い合うことを祈念して、昭和46年(1971年)に、この碑が建立されたそうです。

 

 

 

記念碑の両脇に、参道とは違う狛犬が鎮座しています。

阿吽の位置が本殿と違っているのも興味深いです。

何か意味があるのでしょうかね。

 

 

 

 

これまた読み取れませんが、「阿部仁太郎之碑」という碑。

「阿部仁太郎」は、明治初期に東北から渡道し、明治27年(1894年)に「札幌市豊平外四箇村総合用水組合」を結成して広域用水路を建設に従事した人物で、豊平、白石など広い地域の発展に貢献した功績により、明治31年(1898年)に藍綬褒章を授与され、翌年、功績を記したこの碑が建立されました。
 

 
若干斜めになっているこの碑は・・・、

 

 

「満州戦没記念碑」と書かれており、日露戦争で豊平村から出征し、帰らぬ人となった若者の慰霊碑として、明治39年(1906年)に地元有志によって建立されたものです。

日露戦争の戦闘でも特に壮絶なことで知られる旅順の攻撃には、地元の月寒歩兵第25連隊も編入されていたそうです。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする