このフェンスとグラウンド、そして奥に見える建物。
私たちの世代によくあるスタイルではないけれど、何となく学校であることは想像がつくと思います。
おや、こんな所に門が。
「札幌市立大通小学校」。小学校でしたか。
と思ってしまいがちだけど、門に書かれている「大通小学校」があったのは平成16年(2004年)の3月までで、翌4月、新設校となる「資生館小学校」に統合されて廃校になっています。
現在のこの建物は、「札幌市立大通高等学校」という定時制・単位制の高校の校舎で、平成22年(2010年)に新校舎が完成しています。
その敷地の一角には、何やら記念碑的な物が。これも「大通小学校」の歴史でしょうか・・・。
と思いきや、実はそうではなく、現在の「札幌北高等学校」の前身である、「北海道庁立札幌高等女学校」の記念碑です。
明治35年(1902年)に開校認可された「札幌高等女学校」は、北海道初の女学校で、同年4月の開校から約7か月後の同年10月27日にこの地に移転してきました。
戦後になって、「北海道立札幌女子高等学校」を経て、昭和25年(1950年)に、共学校である「札幌北高等学校」となり、現在は、「札幌南高等学校」と一二を競う、道内でもトップクラスの名門校として、全国的にもその名が轟いていますが、そんな北海道の高校教育の歴史を後世に伝えるべく、この碑が建立されています。
北海道は本州と比べて歴史が浅いこともあってか、学校教育の歴史を伝える碑や施設というのも少ないのではと思いますが、それだけにこういう施設は大変貴重だなと思います。