サイクリング中、広場の一角に、こんな犬の像を見つけました。
「忠犬ポチ」と名付けられたこの犬。
ここに書かれている「真狩村(まっかりむら)」というのは、歌手の細川たかしさんの出身地として知られる、札幌から車で約1時間30分ほどの所に位置する村ですが、書かれているエピソード、大変感動的だなと思ったので調べてみたところ、村の公式HPに詳細が載っていたので、リンクを貼る形で紹介したいと思います。
光の加減で肝心の部分が読み取れなくなっていますが、大正7年(1918年)に創設された少年救護施設「札幌報恩学園」の院長であった「小池九一」氏が、この出来事の後、ポチを学園に貰い受け、ポチは17歳まで子供たちと共に生活しました。
没後、ポチは剥製となって学園記念館に飾られ、東京逓信博物館にて展示された期間を経て、現在は故郷である真狩村公民館にて展示されていますが、札幌報恩学園の流れを汲む「社会福祉法人札幌報恩会」が、中央区山鼻エリアに「幌西ほうおん」という施設を開設する際、札幌報恩学園の草創期を支えてくれた「忠犬ポチ」を復刻したのが、写真のこの像ということです。
「札幌報恩学園」は、戦後になって、北海道で最初の知的障がい者支援施設と養護学校を開設し、現在は札幌市厚別区上野幌で、障がい者の自立支援施設として運営されています。
園内に植樹されている大きな木。
相当年数が経っていそうだなあと思っていましたが、大正11年(1922年)に、当時の皇太子殿下(後の昭和天皇)の行啓という、札幌の歴史に残る出来事に関係するものでした。
これは、もっともっと広くPRされて然るべきだと思います。
先程の解説板にあるとおり、「皇太子殿下御手播落葉松」と揮毫されています。
園の一角には、先程チラっと触れた、「幌西ほうおん」という、障がい者の生活介護、就労支援などを行っている施設が建っています。