これはどうなのか・・・

職場結婚、女性だけ複数退職「上司に促され」　新十津川町（北海道新聞）


新聞を読んで驚いたので引用。
明からさまな勧奨がないとしても、そういう雰囲気が出来上がっているのだとしたら、法律（地方公務員法）以前に、人としての感覚を問われる話だと思う。

うちの職場は職場結婚が結構多く、特に、女性で結婚している職員は大半が職場結婚というのが実態。
何人か辞めていった人も知っているけれど、少なくとも、退職に追い込まれるような空気があったということはなかったと思っている。
今の部署にも、何人か職場結婚している女性職員がいて、夫が単身であちこち転勤する一方で、奥さんの方は転勤せずに子供と一緒にというパターンが多いけれど、最近は、夫婦揃って同じ場所へ転勤というケースも多く見られるようになり、以前よりも色々な面で配慮がなされるようになってきている。

リンク記事では、女性職員の退職が相次ぐ理由として、「残業もあり、女性が結婚後も働きやすい職場になっていないのが原因かもしれない」という談話が紹介されているが、うちの職場は、一部そうじゃない所も（残念ながら）あるけれど、大半は、家庭事情に理解が得られていて、例えば子供がまだ小さくて、保育園の送り迎えが必要な人だったら、当然残業や出張はできないから、その分、それに見合った業務分担を上司が考えて、それで円滑に進んでいる。
また、職場結婚し、同じ所にいる夫婦の場合、たまに奥さんが忙しくて、子供の送り迎えなど、家のことができない時には、夫の方が休暇を取ったり定時で帰ったりして、家のことも頑張っているというのも見受けられる。
以前、勤務地が離れている夫婦で、奥さんが体調を崩して病気休暇を取った際、夫の方が、毎日のように双方の勤務地（車で片道二時間弱）を往復して、子供の送り迎えや家の色々なことをしっかりとこなしていたというケースを見たことがあり、この時は、「凄い。もし自分だったら（自分は職場結婚じゃないけど）、こんな風にできただろうか・・・」と思ったものだった。

そんなわけで、そういう状況を間近で見ているから、リンク記事のような実態が、それも同じ公務員の職場であるというのが、何とも信じられない話だなというのが正直な感想です。