またまた先月の話になってしまったのだけど、大通公園で「ライラックまつり」が開催されていたとき、近くまで行って、ライラックの花を見てきました。
「ライラック」とは、ヨーロッパ原産で、フランス語では「リラ」と呼ばれるモクセイ科ハシドイ属の落葉樹。
日本では、4月から5月にかけて紫色の花を咲かせることで知られており、北海道内では、札幌市の市の木に指定されています。
大通公園はライラックの名所として知られており、毎年5月に開催される「ライラックまつり」の頃には、この花を目当てに観光客が多く訪れます。
ライラック目当てで大通公園に行ったのだけど、他にも綺麗な花があったので、写真に撮りました。
ツツジ科の半落葉低木である「リュウキュウツツジ」。
その名から察せられるとおり、沖縄原産のなのかと思いきや、どうもそうではないようで、中国からの渡来種であるとも言われているほか、同じツツジ科の「キシツツジ」と「モチツツツジ」という種の交雑種であるとも言われているなど、詳細は分からない点が多いようです。
南国の気候に適している種であるということは言えるようですが、北国北海道でも、南の方(札幌は決して「道南」ではありませんが)では生育が可能なようです。
大通公園西4丁目には、こんな歌碑が設置されています。
「吉井勇」という東京生まれの歌人の碑ですが、札幌には縁もゆかりもない人物だそうで、昭和30年(1955年)6月10日から一週間、札幌に滞在していたときに詠んだ短歌五首が、「北海道新聞」に掲載されたのだそうです。
この碑に刻まれているのは、その五種のうちの一種ですが、このときには、
「啄木をふと思ひ出ぬ紋付の木綿羽織の色の褪せしを」
という歌も詠んでいたそうで、石川啄木とは、明治42年(1909年)に、「スバル」という文芸雑誌が創刊された際、一緒に編集に携わった間柄だそうです。
上の地図のとおり、この歌碑は、北海道銀行の本店が入っているビルの前にあります。
北海道銀行は私のメインバンクだけど、ライラックが「行花」とされていたことは知りませんでした。
おまけというわけじゃないけれど、この日、大通公園の後で札幌駅前にも行ったところ、駅前でもライラックの花を見つけました。