三原じゅん子とかいう国会議員が
「八紘一宇」(一発で変換された!)
について、次のように発言したという。
「日本が建国以来、大切にしてきた価値観『八紘一宇』。八紘一宇の理念のもとに、世界が一つの家族のように、むつみ合い、助け合えるように、そんな経済及び、税の仕組みを運用していくことを確認する崇高な政治的合意文書のようなものを、安倍総理こそがイニシアチブを取って、世界中に提案していくべきだ」(自民党・三原じゅん子参院議員)
ソースはこちら
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2446997.html
私がブログで書いても仕方がないと思うけれど、書いておかなければ気が済まないので、止むを得ず書く。
「八紘一宇」を辞書で引くと大辞林にはこうある。
引用開始------
はっこういちう —くわう— 6【八紘一宇】〔日本書紀「掩二八紘一而為レ宇」より〕
天下を一つの家のようにすること。第二次大戦中,大東亜共栄圏の建設を意味し,日本の海外侵略を正当化するスローガンとして用いられた。
大辞林 第三版
引用終了------
国会議員がこれを正式なところで主張するということは、まあ国語辞典に載っているスタンダードな物の見方に沿っていえば、
この議員は
「日本の海外侵略を正当化」
している、と解釈可能だ。
もしかするとこの議員はあまりにも無知なだけなのかもしれない。
従って主観的には「歴史修正主義」的な解釈じゃない、とでも思っているのかもしれない。
そしてあるいは誰かバカの上手な「使い手」に助言されているのかもしれない。
しかし、いくらなんでもこりゃ国民に対してすら失礼だろう。どれだけ私たちを危ない目に合わせたいのか。
この不用意な発言では、日本の常識に照らしてすら、侵略戦争を肯定している、というロジックが成立してしまう。
いまさら現政権の思想のインチキ臭さやひどさをいちいち書くつもりもないが、これはちょっとあんまりじゃないか。
これで政治的に「得をする」人について、シミジミ考えざるを得ない。
一体誰が得をするんだろう?
田舎芝居じみたヤクザの威しや警察の尋問ペアのように、しばらくの間ひどいことはバカに言わせておいて、その後で美味しいところを取ろう、というヒトがいるのだろうか。
せめてそうであって欲しいとすら考えてしまう自分に「自己憐憫」を抱いてしまいそうだ……。
それにしても筋が悪い。
日本がロシアや中国のような「陣取りゲーム」のプレイヤーになるのは勘弁して欲しい。この言葉は、かつて「陣取りゲーム」(帝国主義)を正当化したマジックワードという面を持っていた。
アメリカ的な「正義」フィクションもどうかと思うけれど、せめて「正統性」への配慮はあるよね。
憲法も、辞書も、ないがしろにしておいて、まるでできの悪い西部劇でてもあるかのように、
「私が法律だ」
みたいなことをされても挨拶に困る。
「八紘一宇」という言葉は、大日本帝国が日本の侵略戦争を正当化する論理として用いた経緯があるのだから、使い方には注意が必要な言葉に決まっている。
そんな言葉を、なんの説明もエクスキューズもなしに敢えていきなり「三原某」に語らせてせているのなら、かなり悪質なやり方だし、「三原某」が本当に自分で勝手にその辺から掘り出してきたのだとすれば、子供が銃をもてあそぶようなものだ。
危険水域を越えて広がる「バカ」な振る舞いは、もはや確信犯、と呼んでいいのかどうかすら怪しい。むしろ「病気」、もしくは精神分析の対象と呼ぶべきか。
「八紘一宇」(一発で変換された!)
について、次のように発言したという。
「日本が建国以来、大切にしてきた価値観『八紘一宇』。八紘一宇の理念のもとに、世界が一つの家族のように、むつみ合い、助け合えるように、そんな経済及び、税の仕組みを運用していくことを確認する崇高な政治的合意文書のようなものを、安倍総理こそがイニシアチブを取って、世界中に提案していくべきだ」(自民党・三原じゅん子参院議員)
ソースはこちら
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2446997.html
私がブログで書いても仕方がないと思うけれど、書いておかなければ気が済まないので、止むを得ず書く。
「八紘一宇」を辞書で引くと大辞林にはこうある。
引用開始------
はっこういちう —くわう— 6【八紘一宇】〔日本書紀「掩二八紘一而為レ宇」より〕
天下を一つの家のようにすること。第二次大戦中,大東亜共栄圏の建設を意味し,日本の海外侵略を正当化するスローガンとして用いられた。
大辞林 第三版
引用終了------
国会議員がこれを正式なところで主張するということは、まあ国語辞典に載っているスタンダードな物の見方に沿っていえば、
この議員は
「日本の海外侵略を正当化」
している、と解釈可能だ。
もしかするとこの議員はあまりにも無知なだけなのかもしれない。
従って主観的には「歴史修正主義」的な解釈じゃない、とでも思っているのかもしれない。
そしてあるいは誰かバカの上手な「使い手」に助言されているのかもしれない。
しかし、いくらなんでもこりゃ国民に対してすら失礼だろう。どれだけ私たちを危ない目に合わせたいのか。
この不用意な発言では、日本の常識に照らしてすら、侵略戦争を肯定している、というロジックが成立してしまう。
いまさら現政権の思想のインチキ臭さやひどさをいちいち書くつもりもないが、これはちょっとあんまりじゃないか。
これで政治的に「得をする」人について、シミジミ考えざるを得ない。
一体誰が得をするんだろう?
田舎芝居じみたヤクザの威しや警察の尋問ペアのように、しばらくの間ひどいことはバカに言わせておいて、その後で美味しいところを取ろう、というヒトがいるのだろうか。
せめてそうであって欲しいとすら考えてしまう自分に「自己憐憫」を抱いてしまいそうだ……。
それにしても筋が悪い。
日本がロシアや中国のような「陣取りゲーム」のプレイヤーになるのは勘弁して欲しい。この言葉は、かつて「陣取りゲーム」(帝国主義)を正当化したマジックワードという面を持っていた。
アメリカ的な「正義」フィクションもどうかと思うけれど、せめて「正統性」への配慮はあるよね。
憲法も、辞書も、ないがしろにしておいて、まるでできの悪い西部劇でてもあるかのように、
「私が法律だ」
みたいなことをされても挨拶に困る。
「八紘一宇」という言葉は、大日本帝国が日本の侵略戦争を正当化する論理として用いた経緯があるのだから、使い方には注意が必要な言葉に決まっている。
そんな言葉を、なんの説明もエクスキューズもなしに敢えていきなり「三原某」に語らせてせているのなら、かなり悪質なやり方だし、「三原某」が本当に自分で勝手にその辺から掘り出してきたのだとすれば、子供が銃をもてあそぶようなものだ。
危険水域を越えて広がる「バカ」な振る舞いは、もはや確信犯、と呼んでいいのかどうかすら怪しい。むしろ「病気」、もしくは精神分析の対象と呼ぶべきか。