風月庵だより

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母の長寿健康法

2006-09-03 17:22:48 | Weblog
9月3日(日)晴れ、秋の風さやか【母の長寿健康法】

二度咲きの白と紫の桔梗や淡紅色の秋海棠やら、結構鉢植えの花も目を楽しませてくれる。「病床に秋海棠を描きけり」と正岡子規は詠んだようである。花は人間に天が与えてくれたものであろうか。いや花はただ花であるのだろう。咲くのも散るのも実相、花の実相というより、天地の実相であろう。私たちが生まれ死ぬのも天地の実相であるように。

今日は法事が無いので一日家で過ごすことができた。母と今お好み焼きを拵えて食べた。母はお陰様で先月満九十歳になった。今のところ元気に過ごしてくれているので有り難い。今日はあらためて母の健康法をちょっと覗いてみたい。食べるものは基本的に玄米食である。肉はほとんど食べないが、魚は頂く。お肉も食べたいと思えば食べるが、あまり欲しないので結局は食べない。あまり禁止をしないで食べたいものを食べる方が、精神衛生的にもよいだろう。ただこれだけは申し上げたいのだが、決して電子レンジは使わない。

睡眠時間は5,6時間ぐらいのようである。夜中に起きてテレビを観たりしているときもある。それはほとんど、みのもんた氏の「おもいっきりテレビ」のビデオである。みのさんがこれがよいと言えばそれを試し、あれがよいと言えばそれも試し、実行できる体操などは時々しているようだ。この番組は月曜から金曜まであるので、一つのことに飽きても次のことがあり、何かしらを実践していることになる。

母を見ていると、みのさんは老人にとって日本で一番頼りになる人のように思う。一週間に一、二度外出するときがあるが、そのようなときはビデオを予約していく。外出も一人で出かけてくれるので、心配はしているものの、私も勤めがあるのでお付き合いしかねるのでお任せするしかない。バスや電車を二、三回乗り継いでいくようだが、いかにしてエスカレーターを使える経路で目的地に着けるか工夫しているようだ。

外出の目的は編み物教室に通うことと、知り合いにお弁当を作って届けることなどである。お弁当作りは揚げ物だけは手伝うのだが、いつも三人分作っていくお弁当はほとんど自分で作っていく。私が大学院に通っていた五年間、留学生の人にもほとんど毎日お弁当を作ってくれていた。とても私には真似ができない。

こんなことを書いても読者の皆さんには面白くないかもしれないので、このぐらいにしておきますが、自分のお小遣いのやりくりをしたり、お友達とどうしてうまく付き合っていくか努力している樣子を見ていると、このような生き方も認知症を防ぐ方法かもしれないと思う。しかし認知症に関しては、本人の努力だけでは追いつかない問題もあるので軽々に言うことはできないのだろう。(以前『サザエさん』という漫画でお母さんを大事にしすぎたので、お母さんが認知症になってしまった、という四こま漫画を印象的に覚えている。これを私は親不孝の言い訳に利用しているのだが。)

とにかく母も花のように散るまでは生き続けてくれるだろう。願わくば、私の方が一日でも長く、たとえ枯れてはいても散りませんように。
さて昨日のブログをお読み下さった方にとって、今日は明るい話題だったでしょうか。

*追記:母はコウケントー(光線研究所ー黒田一明博士所長ーホームページは見つかりませんが、多くの人が記事を書いているようですので検索なさって下さい)の光線治療を毎日しています。
*追記:朝夕手足の毛管運動(西式健康法の一つ、よく振ること)をしています。