3月10日(土)晴れ【純真を学ぶ】
今日、13回忌の法事でお伺いしたお家に到着した途端に、「庵主さんに言われたとおり、孫が生まれました」「以前いらしたときに、心配しないでも生まれますよ、と言って貰ったのですが、御陰様で二人も生まれました」とその家のご主人に言われた。
以前というのは6年前の7回忌のことである。どのような状況で言ったのかも覚えはないのだがお褒めにあずかったようで嬉しかった。法事の席に4歳になるという坊やと2歳の女の子が並んで座っていた。坊やは自分のお名前もきちんと教えてくれた。
そしてお経の間にお焼香を回すと、「ありがとう」という声が聞こえた。「曾お祖母ちゃんありがとう、っていう気持ちでお焼香をしてね」と、いつものように説明したのだが、やはりこの坊やも自然に声に出して「ありがとう」と言ってくれている。
また観音様の名号を一緒にお唱えしたら、坊やの声が聞こえてきた。別に強制もしていないし、坊やも一緒にと言ったわけでもないのだが、自然にお唱えしてくれているのである。
祖父母の家を訪ねてくるたびに、お孫さんたちはいつも仏壇に手を合わせているのだという。「この子たちのママが小さいうちから、そうさせてくれているんですよ」とお祖母ちゃんは嬉しそうに言った。やはり日頃の積み重ねが、自然に子どもを育てているのだと思う。法事は坊やが生まれてから初めてのことなのだが、4歳でも一緒に法事を勤められることに、私は感心してしまった。
素直な真っ直ぐな心を、幼い子どもから教えて貰うことが多い。少しでも見習いたいと思った。ところで2歳の妹さんは、と見るといつの間にかお経を子守歌に気持ちよさそうに眠っていました。
今日、13回忌の法事でお伺いしたお家に到着した途端に、「庵主さんに言われたとおり、孫が生まれました」「以前いらしたときに、心配しないでも生まれますよ、と言って貰ったのですが、御陰様で二人も生まれました」とその家のご主人に言われた。
以前というのは6年前の7回忌のことである。どのような状況で言ったのかも覚えはないのだがお褒めにあずかったようで嬉しかった。法事の席に4歳になるという坊やと2歳の女の子が並んで座っていた。坊やは自分のお名前もきちんと教えてくれた。
そしてお経の間にお焼香を回すと、「ありがとう」という声が聞こえた。「曾お祖母ちゃんありがとう、っていう気持ちでお焼香をしてね」と、いつものように説明したのだが、やはりこの坊やも自然に声に出して「ありがとう」と言ってくれている。
また観音様の名号を一緒にお唱えしたら、坊やの声が聞こえてきた。別に強制もしていないし、坊やも一緒にと言ったわけでもないのだが、自然にお唱えしてくれているのである。
祖父母の家を訪ねてくるたびに、お孫さんたちはいつも仏壇に手を合わせているのだという。「この子たちのママが小さいうちから、そうさせてくれているんですよ」とお祖母ちゃんは嬉しそうに言った。やはり日頃の積み重ねが、自然に子どもを育てているのだと思う。法事は坊やが生まれてから初めてのことなのだが、4歳でも一緒に法事を勤められることに、私は感心してしまった。
素直な真っ直ぐな心を、幼い子どもから教えて貰うことが多い。少しでも見習いたいと思った。ところで2歳の妹さんは、と見るといつの間にかお経を子守歌に気持ちよさそうに眠っていました。