風月庵だより

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純真な励まし

2007-11-13 21:40:06 | Weblog
11月13日(火)晴れ【純真な励まし】(山越えの雲)

今日は久しぶりのお休みで、書道の稽古に行ってきました。一時間以上何枚も書いたのですが、どうも一枚として清書として出せるような気に入った作品が書けませんでした。もう一枚書けば書けるような気がしましたが、姪と待ち合わせていたので、今日は諦め。

筆の洗い場には、先に少年が一人いました。私が隣で洗おうとしたら、水がはねないように、すぐに自分の水の出を弱めてくれたので、なんと気の付く子か、とちょっと感心しました。「ボクは何年生なの」と聞いたら「小学一年」と元気な答え。

少年は墨だらけの手を一生懸命きれいにしています。「今日はね、一時間も書いたのに一枚もよいのが書けなかったのよ」と、私は筆を洗いながら、少年に残念そうに言いました。そうしました予期せぬ言葉が返ってきました。「ふーん、でも一時間も書いたんだったら、いつか必ずうまくなるんじゃない」と、少年は真剣に言ってくれたのです。

「有り難う」

なんとなく私は嬉しくなりました。励ましてくれて有り難う。彼も親や廻りからこんな励ましの言葉を言われたことがあるのでしょうか。いやきっと書道の先生から彼も言われているのかもしれません。いずれにしましても、こんな励ましの言葉を、すぐに人に言えるなんて、素敵ですね。少年の純真な励ましの言葉に感激した日でした。

(付け足しながら、姪がお仏像を祀りたいというので、田原町の仏具屋さんにお供をしました。何店か見ましたが、結局一番最初に気に入ったお仏像のお店に戻って、それに決めました。とてもよいお仏像と巡り会えたので喜んでいます。嬉しいことの多い日でした。)