風月庵だより

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「私の書いたポエム」公開録音

2007-11-24 21:57:35 | Weblog
11月24日(土)晴れ【「私の書いたポエム」公開録音】(青空と木々)

今夜は満月が美しい。時の移ろいは目に見えなくとも、月の満ち欠けは時を視覚化してくれる自然界の一つの表情といえようか。

さて、昨日は芝公園にある東京グランドホテル(曹洞宗宗務庁はこのホテルのなかにある)の広間で、公開録音があったので、その話を少し。「私の書いたポエム」という番組が、ラジオNIKKEIで毎週日曜日に放送されている。提供は曹洞宗である。一年に一度スペシャル番組が組まれ、昨日はその公開録音があった。司会は長岡一也さん、大橋照子さん、この二人でこの番組は33年間続いている。

ゲストには、フォークシンガーのばんばひろふみさんが来て、「いちご白書をもう一度」を自らギターを弾いて歌ってくれた。過ぎ去りし学生時代を思い出し、懐かしい思いで聴いた。私の年代の来場者も何人かはいたのでなんとなく懐かしいわ、という感じが伝わってきた。しかし来場者は意外と男性が多く、30代から50代頃で、皆「私の書いたポエム」のリスナーである。それぞれ詩の投稿者のようである。

他のゲストに感じのよい青年がいたが、高橋文輝さんという小説家だった。この頃小説をあまり読まなくなってしまったので、小説界の動向には疎くなってしまっていたので失礼ながら紹介されるまで知らなかった。『途中下車』という小説で、東大在学中に第一回幻冬舎NET学生文学賞を受賞し、『アウレリャーノがやってくる』という小説でで第39回新潮新人賞を受賞したそうだ。驚いたことに、お父さんは直木賞作家の高橋義夫さんで、私の好きな作家の一人である。

城戸真亜子さんはテレビなどで顔をよく見かけている方であった。この3人のゲストを交えて、「いのち」というテーマでそれぞれ含蓄のあるトークがなされた。また他にも「私の書いたポエム」なので、たくさんの応募作品の中から、選ばれた詩が朗読されたり、受賞式もあった。

また坐禅体験コーナーもあり、宗務庁の工藤淳英さんが指導した。初めて坐禅した人もいたり、なかには3回目という方もいたりだが、短い時間だったにも拘わらず、「なんだかすっきりしました」という感想の人が数人いたのには感心してしまった。一日の内、短い時間でも坐禅をしようという人がいたので、体験コーナーの効果もあるものだ、と、そのことにも感心した。

(この公開録音は12月24日(月)18:30~20:00にラジオNIKKEI第一で放送されるそうです。インターネットでも配信されるようなので、なかなか楽しい内容だったので、お聴きになってみてください。公開録音はしませんでしたが、私の道元禅師の和歌の解説と、瑩山禅師の頌(漢詩)の解説も放送される予定です。)