4月10日(木)
昨日から今日に掛けてテレビのニュースはどのチャンネルに廻しても小保方晴子さんの事ばかり、これじゃ観たくなくても観てしまう。それにしても、これ程日本中で大騒ぎするような事柄なのだろうか。
若くて魅力的な女性が主役で、理研という巨大組織と対決する構図が、マスコミにとっては美味しい好餌となった感がある。当事者が冴えない貧相なオッサンならば、こんな騒ぎになっただろうか。
そもそも、水準に及ばぬ杜撰さ未熟さを把握せず、マスコミへ大々的に発表を急いだ事が問題の発端である。これを推進した理研という組織が、それは全て彼女一人の罪で、あとはお構いなしではあまりにも無責任なやり方というものだ
小保方さん側にも大いに問題があった。幾ら口では正しいと言っても、具体的証拠が何一つ示せないでは話にならない。研究者として如何なものかと思わざるを得ない。しかし精神的不調を囁かれたにもかかわらず、会見の場で見せた彼女の気丈な姿は意外であった。
300人もの報道陣を前に批判の嵐に晒されても、強風を凌ぐ柳のようにしたたかに臆せず正面から受答えていた。その健気な応対を観ていたら、可憐(?)な乙女を護ってあげたい症候群が昂じて、彼女に好感を持ってしまった。
一見弱々しげだが信念を貫く彼女の強い個性は、このまま無に消え去るには実に惜しい人材だ。いっその事、躓いた研究者への道からエンターテインメントの世界へ転身されて如何なものだろう。
まずは日テレの「踊るサンマ御殿」辺りにイジラレキャラで出演し、その後はサイエンスコメンテーター兼タレントとして活動すれば、案外ブレイクするのではなかろうか。私と同様、彼女にこのまま消えてほしくないと好意を持つ、「隠れオボちゃんファン」の諸兄は、全国に相当存在すると私は睨んでいる。