4月12日(土)
これは妻に絶対公開してくれるなと言われた事何だけど、ネタが無いので止むをえません。先日桜が満開の頃、郊外にある味が良いと評判の蕎麦屋まで妻と歩いて行った時の出来事です。
美味しい蕎麦を満喫し店を出ると春の陽気があまりに心地よいので、このまま十数キロ離れた川越市まで歩いて行こうかという事になった。春の花々が咲き乱れる沿線の田園地帯は実に爽やかで脚も軽い。
途中小川沿いに桜並木があり、車道と並行して遊歩道も設けられていた。妻が「こっちの道が気分いいよ。」と遊歩道を歩き始めた。デコボコした道なので私は気が進まず車道端の歩道を進んだ。
その直後、背後で「ズン」と鈍い音がしたので思わず振り返ると、妻が躓いて転倒した音だった。浮かれ気分で歩いていたから足元がお留守だったのだ。
唇と鼻を直撃したから出血もかなりひどい。即刻ウォーキングは中止し、我家へ急ぎ戻った。私は頭にダメージを受けてないかと気懸りだったので、病院へ行こうと言ったが、妻は「休んでいれば大丈夫」としばらく横になっていた。
高齢者が要介護になる原因は、転倒が多いと言われてるので心配だったのだが、夕刻には出血や腫れもひき、脳ミソの回転も正常そうだったのでホッとした。
若い人はたとえ躓いてもグッと踏ん張って殆ど転ばない。仮に転んでもサッと両手で庇い大事に至らない。顔面を直撃するような転び方は、それだけ老化が進み、筋力・瞬発力が衰えているという事なのだろう。
殆ど毎日ウォーキングを続けている妻は、内心自分の体力に密かな自信を持っていた。それが思わぬ転び方をして己の衰えを実感したようだ。転んで出来た傷より、この事が妻にはショックだったかも知れない。でも大事に至らなかったのだし、これを発奮材料に益々エクササイズに精進すれば、転倒した意味もあると私は思っている。
冒頭に述べたように、この話は妻の了解を得ていません。知人の方がこれを見ていても、決して妻にチクル事の無きよう徹底を願います。