Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

房総、伊予ケ岳&富山登山

2014年04月20日 | 山歩き

4月19日(土)         天気=曇り

 08:55天神社→ 09:24~30休憩舎(展望台)→ 09:44~55伊予ヶ岳(南峰)→ 10:00~05北峰→ 10:10~17南峰→ 10:40休憩舎→ 11:00天神社・・・・バスで移動・・・・

 11:22福満寺→ 11:51~12:10五合目→ 12:24~28富山(南峰)→ 12:40~13:20富山(北峰)→ 13:27伏姫籠穴分岐→ 14:05~15伏姫籠穴→ 14:30伏姫籠穴入口バス停

 

 所属する山の会の今月山行は、千葉県の「伊予ヶ岳」「富山」だった。千葉県には高い山が無いのであまり訪れた事は無く、物見遊山な気持ちで参加した。

 19名の参加者を乗せたマイクロバスは、アクアラインを経由して僅か2時間余で房総半島に上陸した。千葉県は遠いというイメージがあったけれど、意外に近いのだと改めて実感した。

 平凡な田園風景を走るバスの車窓に、山頂が鋭く尖った小さな山が見えてきた。それが「伊予ヶ岳」だった。天神社という神社にバスが停まった。門前には御神木の巨大なクスの樹があり、日露戦争記念の石碑が建つ立派な構えの神社で、ここが登山口になる。

 登山口の天神社(奥に伊予ケ岳が聳える。)

 軽い体操の後、ゾロゾロと出発する。「伊予ヶ岳登山口」と書かれた道標辺りの畑では蜜蜂の箱が幾つも置かれており、数名の人が作業していた。道は良く整備されて歩き易い。20分程登ると一部崩壊した場所があった。去年の大雨による被害なんだろうか。

 伊予ケ岳登山口の道標

 伊予ケ岳登山道

 崩壊個所の上が展望台で休憩舎やベンチも置かれており、一息入れるには良い場所だ。展望台横に「この先、急傾斜(ロープ場)により大変危険です。十分注意してください。」と注意書きの看板が立っていた。

 展望台から山麓の眺め

 看板通りで、登るとすぐに急なガレ場が始まる。しかしロープや鎖がしっかり設置されているので案ずる程の事は無く、アッケなく伊予ヶ岳南峰に着いた。

 山頂直下の鎖場

 山頂は狭く南面が断崖になっており落ちたら一大事だが、鎖で囲われているので大丈夫だ。展望も良好で、西の方向に二つのピークがある富山の緩やかな山容と、その奥に東京湾が広がっていた。今日は春霞だが、大気の澄んでいる時は富士山もバッチリ見えるらしい。山頂標識を囲み記念の全員写真を撮る。

 伊予ケ岳(南峰)

 南峰から少し北に位置する北峰が伊予ヶ岳の最高地点なので、そちらへも脚を運ぶ。北峰山頂(337m)からの眺めも南峰とさして変わらず、南峰の断崖が人の姿に見えた。

 伊予ケ岳北峰から南峰

 北峰から富山(左端の山)方面

 展望を満喫し、下山を開始する。我々が降る頃から次々とハイカーが登ってくる。鎖場ではすれ違いが大変なので慎重に降って行く。そのせいか登りより降りの方が時間を費やしてしまった。登山口の天神社に戻ると休む間もなくバスで富山の登山口へ向かう。

伊予ヶ岳と富山の間は直線距離でおよそ5キロ程離れており歩く人も多いようだが、車道を歩かねばならず我々はバスで移動した。富山の登山口に建つ福満寺は由緒ありげなお寺で、その脇から登って行く。

 富山登山口の福満寺

 登山道の道幅は広く、一合目から順に道標が立ち良く整備されている。けっこう斜度がきつく歩いていると暑くも無いのに汗が滲み出る。登るにつれ斜度が緩み少し降った鞍部が五合目だった。此処で小休止する。

 五合目上の急坂

 五合目から急坂のジグザグ登りになる。かなりの傾斜だが階段状に良く整備された道なので以外と楽に富山南峰(342m)に着いた。山頂の広場には観音堂が建ち、最高地点はアンテナ等施設になっていた。展望は殆ど無いので休憩もソコソコに北峰へ向かう。

 富山南峰の観音堂

 南峰と北峰の鞍部には細い林道が延びており、南房総市の車が停まっていた。鞍部から階段を少し登ると富山北峰(349.5m)で、山頂は広場になっており木製の立派な展望台も築かれていた。

 富山北峰の山頂広場と展望台

 展望台の上に立つと房総半島の海岸線と東京湾の海原が広がり、海上を行き交う大型船も良く見える。今日は南房総市の市民登山があったのか山頂広場は大勢の人達で賑い、皆さん配られた弁当を食べていた。我々も此処でランチタイムにする。

 展望台から東京湾の眺め

 食事を終えると、広場横の端にある山頂標識の所で再び全員写真を撮り、その後山頂を後にする。下山は「伏姫籠穴へ」書かれたコースを降って行く。

 富山(北峰)

 この伏姫籠穴コースの山林は随分荒廃しており、多くの倒木が見受けられた。たぶん2月の大雪による被害だろうと思われる。更に降ると道は舗装された林道に変わった。

 その林道を降って行くと、白いお城のような建物があった。此処が「伏姫籠穴」でトイレや駐車場もあり観光名所のようだった。せっかくなので門を入って少し登った所にある「籠穴」を見物に行く。

 伏姫籠穴

 籠穴は小さな洞窟で中に白玉が置かれているだけのものだった。脇の案内板には里見八犬伝にまつわる謂れが長々と書かれていたが、あまり興味も無かったので深くは読まなかった。

 伏姫籠穴を後にして降って行くと程なく家々が点在する里へ着いた。県道の「伏姫籠穴入口バス停」横の空き地でバスが待っていた。バスに乗車すると近くに在る道の駅「富楽里」へ向かう。

 道の駅は週末とあって大勢の行楽客で賑わっており、販売されている地場の農産・海産物が飛ぶように売れていた。2階の惣菜店ではホタテやタコの串焼き、つみれ汁等私の大好物である海の珍味が売られており、これを肴に飲むビールが実に美味かった。

 道の駅「富楽里」

 時間が押していたので温泉への立寄りは止め帰宅する事になった。帰りの「海ほたる」を楽しみにしていたのだが、ビールの飲み過ぎで意識が半ば薄れ大した記憶が残らなかった。

 標高が300mそこそこなので千葉の山を少々見くびっていたが、程ほどに登り甲斐がありシニアの登山エリアとして中々の好フィールドだという印象が残った。

コメント
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