monologue
夜明けに向けて
 



 最近「燃え尽き症候群」ということばをよく耳にする。
期待に反してさっぱり、奮わないトリノオリンピックの日本選手団は「ナガノ燃え尽き症候群」ということだ。
こんな風に病名のように表:現されると長野オリンピックで燃え尽きた日本選手団には今回小火(ボヤ)を熾(おこ)す力も残っていないかのように思えて淋しい。残り火を煽り立ててなんとか奮起してほしいものだ。

 近頃の政治経済界でつぎつぎに明るみに出る不祥事は「小泉改革燃え尽き症候群」と称するらしい。
政権の終わりはどこでも似たようなものでレーガン大統領の末期は
レイムダック(弱って獲物として狙われやすくなった「足の不自由なあひる」)と呼ばれた。
この柴が燃え尽きたあと新たな柴を積み上げて火を熾すのはだれか。
それは愛に目覚め自立を果たした勇者たち。
かれらの血のモノリスは発現してそれぞれの魂が呼び合い夜明けを成就するのだ。
かれらは今、額に汗して黙々と柴を積んでいる。
何千年も燃え尽きることのない柴を。
fumio



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