monologue
夜明けに向けて
 




 *赤い月の形としての物語*

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      子供の柔らかい肌に、悲しみの黒い雨。
      その染みは、大人になっても残るだろう。
      この染みは岩屋の向こうから狙っている獣の標的となるだろう。
      多くの人が口にする言葉はもはや何の力も持たない。
      バビロンの夢は、シバの思い。
      イカヅチと共に、鷲の巣を砕く。


「子供の柔らかい肌に、悲しみの黒い雨。
      その染みは、大人になっても残るだろう。」
この詩句によって浮かぶのは様々な生物化学兵器。イラクはそれゆえ標的とされた。
愛や平和の声は虚しく響いた。
鷲の巣(世界貿易ビル・ツインタワー)はイカヅチと共に砕かれた。
fumio






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