monologue
夜明けに向けて
 




   ***

 月の娘は、皿を割った
 木星王は嘆いた
 赤い目をした大地の子供は笑った

 夢魔は去った
 だが夢も去った

 鎖で繋がれた巨人は
 大地の重みに堪えかねて
 自らの踵を噛んだ
 
  灰色の陰は大鷲の老いを示す
  飛び石の向こうには、
  約束された緑の大地は無い
 
  私は言葉を切り揃えはしない。
  私は音を大事にする。
  私は木の葉擦れの間で息をしよう。

  人よ、人であれ。
  他人の水晶を覗いて、
  嘆くのは止めよ。


「SOUNDとこの部屋の仲間へ」より

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「私は言葉を切り揃えはしない。」は、以前、体裁を整えるために言葉を切ったり揃えたりしないと普通にとっていたのだが今回見直しを迫られて見直すと「言葉」は数霊の「九十八」であった。九はニギハヤヒ、十はイザナミの7+3で八はスサノオ。「私は音を大事にする。」の「音」はたびたび述べてきたように精神を示す縦の日で隠されてきた本当の日。
  そして「私は木の葉擦れの間で息をしよう。」の「木の葉擦れの間」は「この外れの間」と解いて「葉擦れ」に隠されているのが「外れ」と出題意図を見破ったと思って喜んでいた。しかしそれはひっかけだった。そんなに甘くはなかったからふたたび見直させることにしたようなのである。それでは答えは何か…。
fumio





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