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monologue
夜明けに向けて
 




オーストラリアABCが、インドネシアに輸出した牛の場面をテレビ番組で放映したことからアニマル・ウェルフェアの観点から残酷と批判が相次ぎ政府が世論に押されて禁輸に踏み切っていたのだが今朝のニュースではインドネシアの処理方法に改善がみられたとして輸出再開を発表していた。
オーストラリアはスタンガンなどで気絶させてから殺すべきだという立場をとりインドネシア側は気絶させることはイスラムの教えに反するから速やかに殺し処理せねばならないというし堂々巡りだった。当事者である牛はいったいどう思っているのだろう。「ドナ・ドナ」の歌の牛も人間の勝手な思い入れにシラけているのだろうか。
どうもインドネシアの処理方法の改善ではなく輸出禁止によって収入の道を絶たれた牧畜業者の突き上げに屈して政府が輸出再開を決定したようだった。
わたしは幼い日、父に連れられて田舎に行った日、庭で遊んでいた鶏が川で逆さにされて首を切られるのを見た。そして夕食の鶏鍋を奨められてもまったく手が出なくて不審に思われた。
わたしは牛豚などの肉は食べないけれど牛の好きな人でもテレビで場面を見たあとではあまり食欲がわかないだろう。
鯨がかわいそう、犬がかわいそう、牛がかわいそうというアニマル・ウェルフェアも実は文化、宗教、経済などがからんだ、ただの人間の都合次第のように思える。
fumio

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