昨日2日、柔道男子100キロ級は激励と観戦に訪れたプーチン、ロシア大統領の目の前で、ロシアのタギル・ハイブラエフ選手が見事な左背負い投げ一本で優勝した。今年の全日本柔道選手権優勝者で日本柔道期待の星、穴井隆将(天理大職)が登場したが昨年の世界選手権銅メダリストのチェコのクルパレクとの2回戦で、あっけなく横四方固めで一本負けした。穴井は戦略で負けていた。穴井の柔道を研究していたクルパレクは穴井用の秘策を用意していた。立ち技でまともに勝負しては投げられるので自分から倒れる巴投げを仕掛け一緒に倒れ込んだ穴井の背中から抱きつき一緒に回転して穴井を仰向けにした。オリンピックで立ち技の強い相手用に練習していたのだろう。そう簡単に自分が抑え込まれるわけがないと思っていた穴井は後ろにつかれた時必死で逃げなかった。そういう勝負を想定してそればかり稽古してきた相手にはいくら強くともかなわない。対応できないまま気が付くと仰向けにされ抑え込まれてしまっていた。涙ながらに「勝てなくてすみませんでした」とコメントする穴井の姿には思わずもらい泣きする柔道ファンが多かっただろう。日本の首相も安全確認のためにオスプレイで会場を訪れて応援すれば金メダルが期待できるのだろうか。
fumio
| Trackback ( 0 )
|