monologue
夜明けに向けて
 



今週の「GRACE ofJAPAN」は「なまはげ神事」で有名な 秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢97に鎮座する真山神社を採り上げていた。
社史によれば、12代、景行天皇の御世、武内宿禰(たけのうちのすくね)が北陸北方地方視察のあと男鹿半島の秀峰、湧出山に登り、使命達成、国土安泰、武運長久を祈願して瓊瓊杵命(ににぎのみこと)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)の二柱を祀ったことが始まりで平安時代以降、円仁慈覚大師によって湧出山は二分され、北を真山、南を本山と称し天台宗僧徒によって比叡山延暦寺守護神の赤山明神と習合し明治維新以後は、神仏分離令により元の神域に復し、名称も赤神神社から真山神社と改められる。
「主祭神は
瓊瓊杵命(ににぎのみこと)
武甕槌命(たけみかづちのみこと)
合殿神は
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
豊受大神(とようけのおおかみ)
豊玉毘女神(とよたまひめのみこと)
少彦名神(すくなひこなのみこと)
大山咋神(おおやまくいのかみ)
大名持神(おおなもちのみこと)
塞神三柱神(さえのみはしらのかみ)」となっているので日向系の神社であることがわかる。しかし「なまはげ」といえば出雲系のスサノオのことなので腑に落ちない。習合された赤山明神に秘密がある。
それは円仁が入唐中冥加を得た中国山東省の赤山の神,泰山府君を勧請し,京都の修学院にある赤山禅院にまつったものだが安倍晴明が使った陰陽道の最高奥義「泰山府君の祭」の泰山府君とは祇園祭りの祭神「スサノオ」。真山神社も表向きは日向の祭神を祀り特殊神事では裏の祭神「スサノオ」が活躍するのである。
fumio


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