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『港が見える丘』の作者
音楽 芸術 文化
/
2014年09月28日
神奈川県横浜市中区山手町114に「 港の見える丘公園(みなとのみえるおかこうえん)」と称する公園がある。この名称は昭和22年東辰三作詞作曲、歌手平野愛子でヒットした流行歌
『港が見える丘』
に由来するという。原曲を聴いたことがない人も映画「男はつらいよシリーズ〈リリー篇〉」(男はつらいよ寅次郎忘れな草、男はつらいよ寅次郎相合い傘、男はつらいよ寅次郎ハイビスカスの花、男はつらいよ寅次郎紅の花)などで売れない地方回りのクラブ歌手リリーに扮する浅丘ルリ子が歌う持ち歌として耳にした人は多いだろう。作詞作曲をした東辰三はコーラスグループ、コロムビア・ナカノ・リズム・ボーイズ でバスのパートを受け持ちこの
山寺の和尚さん
では2番でリードをとっている。本名は山上松蔵で赤い鳥 の「翼をください」などで有名なヒューマニズム系の作詞家山上路夫の父として知られている。かれ東辰三は日本のジャズポップス界の草分けアーティストだった。戦後間もなく発表した『港が見える丘』の詞と曲に秘められた感性には感心する。数年間の活躍後1950年(昭和25年)9月27日、50歳の時脳溢血によりスタジオで急逝されているが息子はその詞の才能の方を継いだようだ。合掌。
fumio
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