エフェクターの話を少し…。
ロックギタリストはいかに音を歪ませて迫力を出すかに腐心した。キンクスのデイヴ・ディヴィスは「ユーリアリーガットミー」でアンプのスピーカーを破ってパワーコードを弾いてあの迫力を出した。わたしたちロック少年はその音に魅せられた。ところが「サティスファクション」のイントロのファズボックスでギターのエフェクターブームが始まった。デイヴ・ディヴiィスのようにアンプをいじることなく小さなエフェクターで様々な音作りが可能になったのだ。ギターの腕よりエフェクターの使い方が重要になってきた。わたしが初めて相棒ギタリスト中島茂男に会った時かれはフェイズシフターというエフェクターを使用していた。それはコードをジャンと弾くだけでシュワーンという音が出た。それにオーヴァードライヴ系のエフェクターを組み合わせるとリードギターがシンセの単音弾きのリードのようになる。ロックギタリストは新製品が出ると試して様々なサウンドを創った。ギタリストはギターでキーボードの音を出すために工夫して小指でヴォリュームを上げ下げするヴォリューム奏法などを編み出したがブルーボックスというエフェクターを使えばそんな技を使わなくてもキーボードのような雰囲気が出た。それでギタリストの前にはずらりとエフェクターが並ぶことになったのだ。これからどんなエフェクターが開発されるのだろうか。
fumio
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