monologue
夜明けに向けて
 



わたしの相棒ギタリスト中島茂男は一時、宮下フミオの家に居候していた。その頃映画『人間の証明』に俳優として出演した後アメリカにやってきたジョー山中も家を見つけるまでの間宮下家に居候していた。それでわたしが毎晩九時前に宮下家に中島を仕事のために迎えに行くと宮下、ジョー山中もソファで待っていた。午前二時に仕事が終わって中島を送ってゆくと宮下、山中が同じソファで待っていてくれた。それで中島にジョーとバンドをやらないのかと尋ねると中島はフェイズシフターなどで微妙な雰囲気を作る音作りするタイプなのでジョーの目指す音楽とは方向性が違うということだった。バンドはギタリストが使用するエフェクターによってサウンドが変わる。友達だからといっても簡単に一緒にできるわけではないようだ。
fumio

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