風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

ニワハンミョウ ハンミョウ釣り

2019年05月15日 | ニワハンミョウ
雨上がりの庭で、地面に小さな穴がいくつもあいていることに気付きました。
直径が3ミリくらいで、穴は踏み固められた硬い地面にだけあります。


アリの巣穴かな?と思ったけど、雨のすぐ後、こんなにきれいに穴が残ってるのは変だし・・・
よく見てみたら、庭中のかなり広い範囲に、すごい数の穴がありました。


「庭に小さな穴」で検索したら、あっさりと正体が判明しました!
「ニワハンミョウ」という昆虫の幼虫が作った巣穴でした。
幼虫は、穴から顔を出して待ち伏せ、通り掛かった虫を捕まえて穴の中に引きずり込むそうです。
息をひそめて覗き込んでいたら、ひょっこり出てきました(^^)

小さすぎて、どんな顔をしているのかわかりませんが、穴にフタをするようにじっとしています。

そして、この穴から幼虫を釣り上げる遊びがあるそうで(笑)釣り道具を作ってみました(^^♪
黒い糸に小さな玉止めを作って、それを小枝に結びます。


巣穴から出した顔の前で小刻みに揺らすと・・・


すぐに噛みついて、素早く穴の中に糸を引っ張り入れます。


すごく力強い引きです(笑)


簡単に掛かるんだけど、ここから釣り上げるのは結構難しいのです。
タイミングと、引き上げる強さを何度も調節して、10分くらいでやっと1匹釣り上げました(^O^)


写真がボケています(^^ゞでも、顎が大きくて、成虫の面影がある顔付きをしています。
背中の中央辺りにある「突起」は、力の強い獲物に穴から引っ張り出されないよう
穴に引っかけておくフックの役目をしているそうです。


写真を撮ったあと、元の巣穴に戻してあげると、スススーッと穴の中に潜り込んでいきました。


成虫の姿は、庭で一度も見た事がないので、写真をネットでお借りしてきました。
※出典:「第3回自然環境保全基礎調査植生調査報告書」(環境省生物多様性センター)

成虫は、地面に1粒ずつ卵を産むそうです。
孵化した幼虫は、そのまま穴を4センチくらい掘り進み、巣穴にして暮らします。
これから注意して、庭で成虫の姿を探してみたいと思います。
カメラを首からぶら下げて、忍び足で歩かないと・・・(笑)