うちの庭にある樹木たちは
それぞれ色んな経緯でここに来て
適当に植えられながらも、たくましく育っているのですが
その中でも、特別な存在である「朴の木」に今年
植えてから初めて花が咲きました(#^.^#)
特別な存在というのは・・・
この木は母がまだ50代の頃、山歩きの途中に見つけた
菜箸くらい細く小さな実生の朴の木を、うちへ持って帰ってきて
庭のすみに植えたものです。
「土に突き刺した菜箸に、それと同じ太さの添え木・・・」
2本の棒が仲良く並ぶ光景を思い出すと、今でも笑えてきます(^O^)
あれから20年以上経ちました。
今では大木に育った朴の木を見上げながら
「一輪でいいから、花が見たいね~」と、毎年母と話していたのですが
その言葉を聞いていたのか、本当にひとつだけ(笑)
つぼみを付けてくれました。
見つけた時の、嬉しかったこと!!
***********************
狭い庭に、ひしめき合うように木が植えてあって
朴の木も、毎年剪定するので、こんなヘンテコな樹形です(^^ゞ
大きな葉です。
重なり合った葉の下に入ると、木漏れ日が本当に気持ちよくて
これだけで「森林浴」をしている気分になります。
5月9日の午後
つぼみを見つけてから5日後、皮がめくれて、花の先っぽの白色が見えてきました。
翌日の5月10日午後、花が開きました\(^o^)/
なんて運がいいんだろう(^m^)
つぼみが付いた枝が、一番低い場所の枝で
花をじっくり見られるので
開花から散るまでを、観察してみたいと思います!
朴の木の、花の寿命は短くて、だいたい3~5日だそうです。
開花初日は、花びらはずっと半開きです。
花の中央にある、赤い「雌しべの集合体」が反り返り、先端が開いています。
花粉を待っているようです。
翌朝、8時半に庭へ出てみると、花は閉じていました。
花粉が付いた雌しべを、大切に守っているように見えました。
お昼になると、花びらが大きく開いて
昨日はシュッと畳まれていた「雄しべの集合体」が
まるで花が開くように、広がっていました。
2日目の花は、雄しべが優位で、花粉を出し始めます。
昨日開いていた雌しべの先端は、ピッタリと閉じられています。
これは自分の花粉で受粉しないようにする仕組みだそうです。
*********************
朴の木の花には、蜜がありません。
なので、蜜を集める蜂やアブなどの「花から花へ離移動する」昆虫が来訪せず
花粉を食べる甲虫類などを強い香りで誘い、受粉をしてもらっています。
甲虫はひとつの花で、どっしりと腰を据えて、食事をするので(笑)
こうして雌しべと雄しべを時間差で優位にしても
自家受粉してしまう確率が高いのだそうです。
自家受粉でできた種子は、発芽してからの生育にかなり悪影響があって
生存率は、他家受粉の種で芽生えた個体の半分以下で
生き延びるのに適した性質の度合い「適応度」は、わずか2%しかないそうです。
それでも、朴の木は1億年も前からこのスタイルでやってきて
ちゃんと生き残っているのですから、すごいです。
「やっぱり蜜を出そうかな?」なんて考えずに、これからも我が道をゆくのでしょう(^m^)
*****************************
同じ日の午後3時半。
大きく開いた花びらが、反り返っていました。
役目を終えた雄しべが、早くも散り始めています。
朴の木の花は、力強く長期間咲いていると思い込んでいましたが
雌しべや雄しべは、たった1日だけに、受粉のチャンス賭けて
花を咲かせていたんですね・・・
3日目の朝です。
花びらは少し起き上がりましたが、もういい匂いはしなくて
少し触れるだけで、雄しべがパラパラと落ちていきます。
ちょっと切なくなりました。
4日目、今日の花です。
この後、雌しべはどうなっていくんだろう?
実は膨らんでくるかな?
うちの近所には、朴の木はないので
他の花の花粉での受粉はできなかったと思うけど・・・
もしも実が膨らんで、種ができたら嬉しいので、
この後も、観察を続けていきたいと思います(^-^)ゝ
短い時間でしたが、とても楽しませてもらいました!
ありがとうございました(#^.^#)
それぞれ色んな経緯でここに来て
適当に植えられながらも、たくましく育っているのですが
その中でも、特別な存在である「朴の木」に今年
植えてから初めて花が咲きました(#^.^#)
特別な存在というのは・・・
この木は母がまだ50代の頃、山歩きの途中に見つけた
菜箸くらい細く小さな実生の朴の木を、うちへ持って帰ってきて
庭のすみに植えたものです。
「土に突き刺した菜箸に、それと同じ太さの添え木・・・」
2本の棒が仲良く並ぶ光景を思い出すと、今でも笑えてきます(^O^)
あれから20年以上経ちました。
今では大木に育った朴の木を見上げながら
「一輪でいいから、花が見たいね~」と、毎年母と話していたのですが
その言葉を聞いていたのか、本当にひとつだけ(笑)
つぼみを付けてくれました。
見つけた時の、嬉しかったこと!!
***********************
狭い庭に、ひしめき合うように木が植えてあって
朴の木も、毎年剪定するので、こんなヘンテコな樹形です(^^ゞ
大きな葉です。
重なり合った葉の下に入ると、木漏れ日が本当に気持ちよくて
これだけで「森林浴」をしている気分になります。
5月9日の午後
つぼみを見つけてから5日後、皮がめくれて、花の先っぽの白色が見えてきました。
翌日の5月10日午後、花が開きました\(^o^)/
なんて運がいいんだろう(^m^)
つぼみが付いた枝が、一番低い場所の枝で
花をじっくり見られるので
開花から散るまでを、観察してみたいと思います!
朴の木の、花の寿命は短くて、だいたい3~5日だそうです。
開花初日は、花びらはずっと半開きです。
花の中央にある、赤い「雌しべの集合体」が反り返り、先端が開いています。
花粉を待っているようです。
翌朝、8時半に庭へ出てみると、花は閉じていました。
花粉が付いた雌しべを、大切に守っているように見えました。
お昼になると、花びらが大きく開いて
昨日はシュッと畳まれていた「雄しべの集合体」が
まるで花が開くように、広がっていました。
2日目の花は、雄しべが優位で、花粉を出し始めます。
昨日開いていた雌しべの先端は、ピッタリと閉じられています。
これは自分の花粉で受粉しないようにする仕組みだそうです。
*********************
朴の木の花には、蜜がありません。
なので、蜜を集める蜂やアブなどの「花から花へ離移動する」昆虫が来訪せず
花粉を食べる甲虫類などを強い香りで誘い、受粉をしてもらっています。
甲虫はひとつの花で、どっしりと腰を据えて、食事をするので(笑)
こうして雌しべと雄しべを時間差で優位にしても
自家受粉してしまう確率が高いのだそうです。
自家受粉でできた種子は、発芽してからの生育にかなり悪影響があって
生存率は、他家受粉の種で芽生えた個体の半分以下で
生き延びるのに適した性質の度合い「適応度」は、わずか2%しかないそうです。
それでも、朴の木は1億年も前からこのスタイルでやってきて
ちゃんと生き残っているのですから、すごいです。
「やっぱり蜜を出そうかな?」なんて考えずに、これからも我が道をゆくのでしょう(^m^)
*****************************
同じ日の午後3時半。
大きく開いた花びらが、反り返っていました。
役目を終えた雄しべが、早くも散り始めています。
朴の木の花は、力強く長期間咲いていると思い込んでいましたが
雌しべや雄しべは、たった1日だけに、受粉のチャンス賭けて
花を咲かせていたんですね・・・
3日目の朝です。
花びらは少し起き上がりましたが、もういい匂いはしなくて
少し触れるだけで、雄しべがパラパラと落ちていきます。
ちょっと切なくなりました。
4日目、今日の花です。
この後、雌しべはどうなっていくんだろう?
実は膨らんでくるかな?
うちの近所には、朴の木はないので
他の花の花粉での受粉はできなかったと思うけど・・・
もしも実が膨らんで、種ができたら嬉しいので、
この後も、観察を続けていきたいと思います(^-^)ゝ
短い時間でしたが、とても楽しませてもらいました!
ありがとうございました(#^.^#)