日本国山頂で遅い昼食をとり
下山は蔵王堂登山口に向かいます。
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蛇逃峠までは来た道を戻り
東屋から急な下りになります。
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ときどき展望が開けて
タムシバが咲いていたり
朝日連峰や出羽街道を
正面に見ながら下ります。

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木が少なく日当たりがよい斜面に
イワウチワが咲いていました。
葉の形がうちわに似ているので
名づけられたようです。


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岩場に咲いていると
健気な感じがしますが
この先の林の中の道の脇では
ずっと
鈴なりに咲いていました。

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蝶々と遊んだ場所だと思われる尾根と
逆光に
木々が春色に輝いていました。

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ゆっくりしてしまったので
時計が気になり
山頂から40分で
蔵王堂登山口に下山しました。

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登山口辺りはカラマツが植えてあります。
カラマツの植林は
一時的になされましたが
建築物に使うには
狂いが大きいので廃れたようです。
秋の黄葉が美しいと
説明板がありました。
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山頂ですれ違った4人グループに
ここで再会し
2人が登山口近くの竹やぶに入って
何かを探しています。
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早かったですねと声をかけられ
坂が急でしたからと答え
何をしているのか見ていると
筍を取っているとのこと。
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最初はよそ行きの話しぶりだったのか
だんだん
イントネーションが東北の人っぽく
変わっていきました。
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後で駐車場の車のナンバーを見たら
<秋田>
やっぱり、秋田の人は
人懐っこく明るいと勝手に思っています。
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家にあるので
筍はいらないからと
別れを告げ先を急ぎます。
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人家が見えると
外車みたいな
真っ赤な車が目を引きました。
落ち着いた街並みと好対照に
元気でいい感じです。
ナンバーが黄色なので
近寄ってみると
ダイハツの車でした。

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小俣宿では
道路を歩いている人は見えませんが
家の中から音がします。
ドリルで穴を開け
木槌でコンとたたく音です。
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お分かりですか?
きのこ菌を丸太に打ち込んで
栽培しているようです。
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家の前で作業をしている人がいたので
椎茸ですか→なめこです
販売用ですか→自家用です
何年くらいとれますか→7~8年です
忙しいのにお邪魔しました
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田舎のシャイな会話です。
秋田人との会話はいいテンポなんですが
新潟人同士だと?
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白い猫がくつろいでいます。

郵便局はここのシンボルみたいで
とってもレトロな
外観になっています。


隣は保育所
その前にスクールバス待合所
子供の数も少なくなって
ここには
何人の小学生が暮らしているのでしょう。

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最後に
日本国を見上げ

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いにしえに栄えた街道も
いまは山に登る人が来るくらいで
この面影もいつまで残るのか
さびしさを感じながら
帰路につきました。
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この日12,488歩
end