薄いピンクの花が好きだ。
何処にでも咲いていて
雑草とされている花だが、
作られた朝顔のような
豪華さはないものの
自然の色彩がなぜか心を打つ。
つるも茎も極細く、強さとは無縁のように見えるこの植物は
実(種)を付けることはまれだそうで、それでも多年草ゆえ、
冬の間は茎を枯らし地下茎がじっと春が来るのを待っているのだそうだ。
この時期が、この植物の一番華やかな時なのだろうが、
実は地下茎だけで過ごしている時間の方が長い。
「寒い時は根を下へ下へと伸ばす・・・」なんていう人間の生活の中で
壁に突き当たった者に対する励ましの言葉に例えられる植物も、
このような花を咲かせるのだ。
しかし雑草ゆえ、いくらこんな花をつける植物も、除草の対象となってしまう。
抜かれ、刈られ、薬剤をかけられても、それでも根はしっかり生きている。
だから来年も再来年も同じように綺麗な花を咲かせ続ける。
それはこの昼顔に限った事ではなく、
ありとあらゆる雑草は何とか生き残り
そして子孫を増やす手段を持っている。
人間がどんな薬剤を使用しようが、
何度草刈を試みようが、
決して絶える事は無い。
一度はなくなったように見える雑草も、実は地中に根を残し、種を残し
そして何時か芽を出すチャンスを狙っているのだ。
それはこの時期だけに限った事ではないのだが、
人間も驚くような強い生命力を発揮する、これが雑草で
そんな強さを「雑草魂」だなんて言う事もある。
ようやく朝晩に気温が少し落ちてきた。
数週間前までは、朝夕に至っても
気温が30℃近くあり
日差しも強い朝には走ることさえも
難儀をしていた。
しかしここ数日は、
気温も確実に数℃は落ち、風も涼しく感じるようになってきた。
こことばかりに秋の大会に向け走り込みを行おうと、
走る距離も時間も増えてきた。
だが、毎日がジョグ専門でダラダラ走っているだけに過ぎないのも事実。
先ずは8月末の「赤城大沼白樺マラソン」が当面の目標となるのだが
大会を走る準備が全くできていない。
それは今年に限った事ではないのだが、特に今年は暑さの為の練習不足もあり
20kmの距離を走りきれるのだろうかと、今は不安でもある。
が、あくまでも赤城は練習と言う位置づけであり、本命は秋のフルの3本にある。
「大町アルプスマラソン」、「大田原マラソン」、「さのマラソン」のうちで
必ずどれかのレースでベスト記録を更新したい。
納得したタイムを出してから
臨みたい今シーズンなのだが、
5kmを走ろうと思っていた
大会自体なくなってしまったのだから
致し方ない。
その代わり、今年の秋には
ハーフのレースを多く取り入れた。
「上州太田スバルマラソン」、「ぐんま県民マラソン」、「川越小江戸マラソン」が
(太田はハーフの部を新設、川越は今月20日から受付開始)
いつもの大会の他に取り入れたハーフマラソンの大会だ。
いずれの大会もスケジュール的には苦しい日程にはなるのだが、
ここでフルに対するスピード強化ができれば、
必ず自己ベストは達成できると信じていたい。
5kmの自己ベスト狙いの練習も
あわせて行っていく気構えでもある。
今、こうした記録へのこだわりを
持つということは
正直言って、体力的にも辛い物がある。
しかし、だからこそ「初心」に帰って
「走り始めた頃の気持ち」を大切にしたいとも思う。
簡単にできることではない事は十分承知の上でもあるが、
諦めない気持ちは絶対に持ち続けていたい。
雑草がそうであるように、抜かれても、刈られても、踏みつけられても、
尚且つ、上に出ようとする力と気持ちはいつまでも持ち続けようと
私自身思っている。