「バットマン」 シリーズ最新作です。
「Dark Night」 かと思ったら、
「Dark Knight」 (暗黒の騎士) でした。
アクションとCGも 見応え充分で、一筋縄ではいかない ストーリー運びです。
ただ 無類の正義漢である 検事のデントが、
ジョーカーの手にかかって 悪に転落してしまうのは、
心理的にも物理的にも 無理がありましたが。
バットマンの葛藤も描かれて、アクション映画としては 上出来だったと思います。
特筆すべきは 何といっても、
異彩を放っている ジョーカー (ヒース・レジャー) の存在です。
バットマン (クリスチャン・ベール) も 決して真昼のヒーローではなく、
闇のにおいを漂わせていますが、ジョーカーは出色です。
前作のジョーカーを演じた ジャック・ニコルソンは、
陽気な異常者 という面持ちでしたが、
ヒース・レジャーのジョーカーは、
どこか陰があり、偏執的で、ユーモラスでもある モンスターを体現していました。
メイクは相当崩れ、活舌もおかしく、
ヒース・レジャーの役作りは 周到に練り込まれたものだろうと 想像されます。
役者魂に脱帽です。
そして、この映画の撮影後、ヒースが急死したというのは、
何とも ショッキングなできごとです。
死因は公表されていませんが、睡眠薬の多量摂取か とも言われています。
非常に繊細な 青年だったといいますが、
享年28才という あまりに惜しい 才能の損失でした。
同性愛者の “純愛” を描いた 「ブロークンバック・マウンテン」
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/34019511.html#34019511) でも、
心を揺さぶる 演技を見せたのが とても印象的です。