「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

新風舎・財産状況報告集会 (2) (管財人の報告.2)

2008年08月01日 10時11分10秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55351866.html からの続き)

 倒産の責任説明の続きです。

 新風舎には 本という数字上の資産はあっても、

 実際には売れず 収益に結びつかない。

 在庫本の倉庫代の 負担も重く、無駄な経費が多かった。

 松崎氏はワンマンであり、経営に対する 役員の声に 耳を傾けなかった。

 作者のためと 思っていたのかもしれないが、

 膨大な著者の 原稿を読むのを 派遣社員任せにせず、正社員に読ませ、

 経営効率を考えずに 経費をかけていた。

 「表現者のため」 という一言で、非効率な運営が続けられた。

 それを作者の情熱と 混同していた。

 新風舎の営業に対して ネットなどで批判がされるようになり、

 3人の著者が 提訴したことによって  「風評被害」 が増大した。

 元々 財務体質が弱く、収益が少ないので 大きな打撃を受け、

 経営は立ち行かなくなっていった。

 松崎氏の責任は、悪質だったということではなく、

 経営技術が未熟なのに 他者の意見を聞かず、

 基盤が脆弱なまま 社会的にアピールしていったことである。

 風評は事実通りではない。

 著者に 多大な迷惑をかけたことは、

 松崎氏には大いに 反省してもらわなければならない。
 

 破産により、契約履行が不可能になったため、契約は破棄になった。

 在庫本は 新風舎の所有のもの。

(元々 在庫管理の責任は新風舎にあり、倉庫代も支払っていたので。)

 250人の社員は 給与未払いで休んでいたが、

 20人ほどの社員が 著者に本を戻したいと、在庫買い取りの 作業をしていた。

 仕掛かり本は 作者に返すべきと 管財人は考えたが、

 表紙を描いた イラストレーターとの権利関係など 複雑な問題があり、

 別会社に 事業譲渡することになった。

 しかし 新風舎の評判が悪すぎるため 譲渡先がなく、

 文芸社だけが 引き受けてくれた。
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55374488.html
 
コメント
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