(前の記事からの続き)
治療の現場で 行なわれるのは、
トラブルがあったときの状況を 記録カードに記してもらう方法です。
「認知療法」と呼ばれ、 以下の項目について
境界性パーソナリティ障害の人に 書いてもらいます。
① きっかけになった出来事。
② あなたは、 それをどう受け止めたか。
③ あなたは、 それにどう反応したか (感情および行動)。
④ 後で冷静なったとき、 考えたこと。
⑤ その後、 どうなったか。
例えば、 順に 次のように記入します。
① 携帯電話を使いすぎると、 親に文句を言われた。
② 妹には甘いのに、 自分だけには厳しい。
なぜ、そんなことばかり 言われないといけないのか。
③ イライラした。
親に暴言を吐いて、 それでもモヤモヤして、 リストカットをした。
④ 親と暮らしたくないが、 暮らすしかない。
それがつらい。
親の言葉に、 過度に傷ついてしまう。
黙って流せばよかった。
⑤ 親とは、 翌日も口を利かなかったが、 今は普通にしている。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/60504693.html
〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
上記に加えて、 前回書いたように、
きっかけになった出来事には、 違う受け止め方の 可能性はなかったか、
別の反応の仕方は 考えられないか、 すると どういう結果が予想されるかなども、
書いてみると いいのではないかと思います。
それを積み重ねていくことで、
悪い反応のパターンを 少しずつ修正していくことが できるのではないでしょうか。
認知療法は 効果的な方法ではないかと思われます。