「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

悪いパターンを 見つけ出す (2)

2010年04月02日 21時00分07秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
(前の記事からの続き)

 治療の現場で 行なわれるのは、

 トラブルがあったときの状況を 記録カードに記してもらう方法です。

 「認知療法」と呼ばれ、 以下の項目について

 境界性パーソナリティ障害の人に 書いてもらいます。

① きっかけになった出来事。

② あなたは、 それをどう受け止めたか。

③ あなたは、 それにどう反応したか (感情および行動)。

④ 後で冷静なったとき、 考えたこと。

⑤ その後、 どうなったか。

 例えば、 順に 次のように記入します。

① 携帯電話を使いすぎると、 親に文句を言われた。

② 妹には甘いのに、 自分だけには厳しい。

  なぜ、そんなことばかり 言われないといけないのか。

③ イライラした。

 親に暴言を吐いて、 それでもモヤモヤして、 リストカットをした。

④ 親と暮らしたくないが、 暮らすしかない。

  それがつらい。

  親の言葉に、 過度に傷ついてしまう。

  黙って流せばよかった。

⑤ 親とは、 翌日も口を利かなかったが、 今は普通にしている。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/60504693.html

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 上記に加えて、 前回書いたように、

 きっかけになった出来事には、 違う受け止め方の 可能性はなかったか、

 別の反応の仕方は 考えられないか、 すると どういう結果が予想されるかなども、

 書いてみると いいのではないかと思います。

 それを積み重ねていくことで、

 悪い反応のパターンを 少しずつ修正していくことが できるのではないでしょうか。

 認知療法は 効果的な方法ではないかと思われます。
 
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