境界性パーソナリティ障害は 克服できます。
自己確立が 難産だったようなもので、
普通より多めの 時間と苦労を要しますが、 早晩 落ち着くのが自然の経過です。
どんなに辛くても、 とにかく生き続けさえすれば、
必ず克服され、 本来の自分に 辿り着いていきます。
「よくなりたい」 という 回復の意志が、 何よりも重要なのです。
本来の人生を歩みたいと、 心から思うようになったとき、
回復のプロセスは 半分まで成し遂げられています。
悪い状態のときは、 ある意味、 よくなりたくないのです。
よくならないことによって、 苦痛を表現し、
分かってもらおうとしているのですから。
〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
心子も、 心理学を勉強していた立場から、
よくなりたくないという面が あったのかもしれません。
「私はこの世で最悪の 大変さと向き合っている。
私以上に大変な状況はない。
だからこそ、 私は 他の大変な人の気持ちが すべて理解できる。」
世の中で一番の 大変さを抱えていることが 誇りであり、
頑張るエネルギーにもなるといいます。
なので、 大変さを捨てることができません。
「この激しい感情がなくなったら、 苦しんでいる人に 共感できなくなってしまう。
そんな鈍感な人間に なるくらいなら、 感情と共に 討ち死にした方がまし!」
そうして、 感情をコントロールするのを 怖がる傾向があるというのです。
(参照:http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/16085103.html
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/16134670.html )