「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性パーソナリティ障害からの回復

2010年04月16日 19時38分04秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 境界性パーソナリティ障害は 克服できます。

 自己確立が 難産だったようなもので、

 普通より多めの 時間と苦労を要しますが、 早晩 落ち着くのが自然の経過です。

 どんなに辛くても、 とにかく生き続けさえすれば、

 必ず克服され、 本来の自分に 辿り着いていきます。

 「よくなりたい」 という 回復の意志が、 何よりも重要なのです。

 本来の人生を歩みたいと、 心から思うようになったとき、

 回復のプロセスは 半分まで成し遂げられています。

 悪い状態のときは、 ある意味、 よくなりたくないのです。

 よくならないことによって、 苦痛を表現し、

 分かってもらおうとしているのですから。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子も、 心理学を勉強していた立場から、

 よくなりたくないという面が あったのかもしれません。

 「私はこの世で最悪の 大変さと向き合っている。

 私以上に大変な状況はない。

 だからこそ、 私は 他の大変な人の気持ちが すべて理解できる。」

 世の中で一番の 大変さを抱えていることが 誇りであり、

 頑張るエネルギーにもなるといいます。

 なので、 大変さを捨てることができません。

 「この激しい感情がなくなったら、 苦しんでいる人に 共感できなくなってしまう。

 そんな鈍感な人間に なるくらいなら、 感情と共に 討ち死にした方がまし!」

 そうして、 感情をコントロールするのを 怖がる傾向があるというのです。

(参照:http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/16085103.html
    http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/16134670.html )
 
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