「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ダブル・マイノリティ 「ハートをつなごう」 (1)

2010年04月30日 19時59分50秒 | 心理
 
 昨日、 NHK教育 「ハートをつなごう」 で、

 「ダブル・マイノリティ」 という 番組をやっていました。

 ダブル・マイノリティとは、 例えば 身体障害と精神障害など、

 複数の生きづらさを 抱えている人のことを言います。

 以前、 僕のブログにも

 「ダブル・マイノリティ」 について 書いたことがあります。

 性同一性障害という セクシュアル・マイノリティであり、 かつ、

 脳性麻痺という 身体障害 (四肢障害, 言語障害) を併せ持つ人と、

 僕は以前 ネット上 (パソコン通信) で

 やり取りをしていたことがある と書きました。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/35448313.html

 (記事中、 「TG」 とは 「トランスジェンダー」。

 生まれたときの性別と、 心の性 または生活上の性が、

 何らかの意味で 異なる人。)

 昨日の 「ハートをつなごう」 に、 何と この人が出演していました。

 外見は 頭が薄くなりかけた 中年の男性ですが、 「ひろこさん」 という女性です。

 (パソコン通信では  「洋子」 というハンドルネームで、

 僕は 「ようこさん」 かと 思っていたのですが。)

 ひろこさんは当時、 可愛らしい女の子の服を 着たいけれど、

 親はそれを認めていないため、 家族が寝静まった夜に、

 一人で鏡の前で 女装をしていたと書き込んでいました。

 モニター画面で その文章を読みながら、 僕は 涙を禁じ得ませんでした。

 ところが ひろこさんは7年前、 けいついを痛めてしまい、

 着替えも食事, トイレも 一人ではできなくなってしまった といいます。

 その時ひろこさんは、  「苦しかった…… 本当に、 苦しかった……」 と、

 声をふりしぼって 語っていました。

 今は 性同一性障害であるヘルパーさん (女性) に、

 身の回りの世話を してもらっており、 女装を楽しむこともできます。

 ヘルパーさんのほうも、 ひろこさんから 力を得ているそうです。

(次の記事に続く)
 
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