「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

回復を妨げる気持ちに 向かい合う

2010年04月21日 20時29分11秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 悪い状態から回復してくると、 それまで他の人に 肩代わりしてもらったことを、

 自分で しなければならなくなります。

 すると 負担が増えてきて、 また後退してしまう ということを繰り返します。

 しかし 何かのきっかけで、 本人自身が 状況を変えようと決意すると、

 見違えるように 積極的になることもあります。

 それは、 新しい目標や 楽しみが生まれたり、 受容される体験、

 逆に 支え手が亡くなるという 危機感が高まる状況などがあります。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子は 僕と付き合い始めるまでは、

 社会的に自立して、 てきぱきと仕事もこなしていました。

 でも 僕に依存するようになって、

 悪い状況が出てくるようになった という面もあると考えられます。

 それは 多くのBPDの人が 見せる順番と、 少し異なっていたでしょうが。

 僕の部屋で過ごす (暮らす) ときは、

 薬のせいもあって 長時間寝ていたり、 不規則な生活でした。

 次第に 体にも変調をきたし、 フルタイムで働けなくなり、

 障害者基礎年金を 受給するようになりました。

 そこからの回復を 見せる前に、 心子は人生に 幕を引いてしまいました。

 でも改善の前触れは、 芽生き始めていたのではないかと 思われます。

 次の日記に記します。
 
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