(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/60516159.html からの続き)
見つけ出した 悪い反応パターンを 意識しやすくするために、 名前を付けてみます。
「 『また厭なことを言われた』 病」 というように、
ユーモアを備えるのもいいですが、 本人を傷つけるものにならないよう 配慮します。
そして重要なのは、 悪い反応パターンの 背後にある気持ちなどを 語ってもらい、
さらにその根底にある、 偏った思考を 解明することです。
思い込みの中核的な部分、 「中核信念」 が浮かび上がってきます。
「誰も 自分を愛してくれない」 「人は 隙あらば攻撃してくる 敵である」
といった、 不適切な確信です。
その信念は 本当にその通りなのかと 問いかけ、 本人に 言葉で語ってもらいます。
そうして検討していくうちに、
一面的な思い込みだったことが 徐々に分かっていきます。
(次の記事に続く)
〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
心子はユーモアがあり、 何にでも ニックネームを付けることが 得意だったので、
面白い名前を 付けることができたかもしれません。
心子も 消沈したときには、
「誰も自分を愛してくれない」 「生きている価値がない」 という、
誤った 「中核信念」 に 捕らわれてしまいました。
落ち着いているときに語れば、 別の見方もあると言うことが できたかもしれません。
そういうことを 丹念に積み重ねていったら、
或いはその信念を 少しずつ修正していくことができたでしょうか。