「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

悪いパターンを 見つけ出す (3)

2010年04月05日 21時30分11秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/60492469.html からの続き)

 認知療法の 優れた点のひとつは、

 トラブルがすべて 教材として活用できるということです。

 まさに 逆転の発想で、 トラブルに意味があり、

 問題を解決する手がかりとして 役立てることができます。

 嫌なことがあっても、 記録カードに 書くことができたと、

 得したような気に なることさえあります。

 気を付けることは、 本人の偏りのパターンに 自分自身で気付いてもらうことです。

 こちらが決めつけるのではなく、 さり気なくヒントを与えたりします。

 もうひとつの優れた点は、

 書いた方が整理しやすく、 経験が蓄積されるということです。

 境界性パーソナリティ障害の人の 移ろいやすい傾向を、

 話し言葉は 助長してしまいますが、

 書くことで統合されやすくなり、 第三者的な目を 養うことができるのです。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子とこの方法を 試してみたらどうだったでしょう。

 落ち着いているときなら、 ある程度冷静に 自分のことを見られたかも知れません。

 或いは、 自分のネガティブな 反応パターンを見て、

 自己否定的に なってしまうかもしれません。

 または、 トラブルが起きたときの感情が 甦ってしまうこともあるかもしれません。

 でも 最初は失敗はあったとしても、 それらを重ねていくことによって、

 少しずつ 自分の反応パターンを認識し、 修正していくことができただろうか、

 試みてみたかったと思います。
 
コメント (5)
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