境界設定をはっきりさせるには、
自分が何を求めているのか 明確にしておく必要があります。
友人に相談してみてはどうでしょう。
口に出して話すと、 自分が何を望んでいるか、 判断する助けになります。
態度を改めるよう求めたら、 パートナーは別れると言って 脅すかもしれません。
そうなったらどうするか、 何度も自分に 問いただしてみることが必要です。
見捨てられ不安は、 ノン・ボーダーラインの人にも よく見られます。
酷い関係でも、 ないよりはましと考えるのです。
(パートナーに変化を求める前に、 本書全体を読んでください。)
当面の目標を、 曖昧なものから 具体的なものにしてください。
「パートナーが軌道修正できるようにする」 ではなく、
「パートナーが家賃を払い、 大人としての責任を持って 生活できるよう力を貸す」
のようにです。
あるいは、 「3月15日までに 家賃を支払ってもらう」 といったものです。
セラピストへの相談も 必要かもしれません。
パートナー自身には、 できるレベルで 立ち直っていこうとする意志が必要です。
パートナーに うつ症状や自殺願望が見られたら、
専門機関に連絡しなければなりません。
一人で 何とかしようとしてはいけません。
忘れてはいけないのは、 パートナーが 現状を心地よく感じてしまったら、
彼らはずっと 変わろうとしないということです。
〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕