(前の記事からの続き)
2. 表現
状況についての 皆さんの感情や意見を 明確に表現してください。
自分の感情には 自分で責任を持ちます。
例えば、 「あなたのせいで こんな気持ちになった」 などは禁句です。
自分の感情を 正確に把握するには、
前もって充分 考えておく必要があるかもしれません。
例えば、 ボーダーの人との同居で この先 生活費をまかなっていけるか、
「不安」 でいるという気持ちを 表現します。
自分の感情を表現するのであって、 話の矛先を 相手に向けてはいけません。
そのようなことをしたら 相手を刺激して、 修羅場と化すだけでしょう。
3. 主張
自分の境界設定の主張です。
境界は明確で、 分かりやすいものにしてください。
そして、 何故それを求めるのか 説明します。
それが正しいから, 普通だから、 という理由ではなく、
皆さん自身がそうしたいから, そうしてくれると 自分の気分がよくなるから、
そう説明してください。
価値判断や 双方の立場の 「良し悪し」 をめぐる 議論は避けてください。
そうするだけで、 言い争いの半分はなくせるはずです。
必要ならば繰り返してください。
境界を設定することの 利点を強調します。
皆さんにとって必要なものを 得ることで、
どんな良い効果があるかを パートナーに説明してください。
状況によっては、 現状を続けていくと どんなデメリットがあるか、
そして 現状を続けるつもりがないことを 伝えてください。
(次の記事に続く)
〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕