「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

パートナーとの関係に 希望はありますか? (3)

2012年03月12日 22時58分41秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
(前の記事からの続き)

 ボーダーの人の行動を 手助けしているのは、 実は皆さんかもしれません。

 パートナーのものであるはずの 苦しみ, 怒り, 問題, 否定的な感情を、

 皆さんが 代わりに引き受けてしまっています。

 お互い 無意識に行なっているかもしれません。

 目くじらを立てても 現状が維持されるだけで、 変化が生じることはありません。

 真の変化を 二人とも恐れているかもしれません。

 例えば、 パートナーにお金を貸しても 返ってこない場合、

 返済を求めると 彼らは大声を上げ、

 お前は俺を愛していないんだ, 金に飢えているんだと 責めるでしょう。

 一方で、 彼らが 友だちと街で一晩過ごしている 姿が目に入ってきます。

 こうして、

 皆さんのパートナーが負うべき 問題や感情を 肩代わりすることになるのです。

 堪忍袋の尾が切れたとき、 攻撃的な反応として 怒りをぶつけます。

 攻撃的な反応が現れるのは、 もはやこうするしかないと 感じたときです。

 しかし 自分が権力的, 支配的な立場にあるときは、

 攻撃をしかけることはありません。

 攻撃とは、 力のない弱い立場から 発せられる反応です。

 相手が こちらの言葉に 耳を貸そうとせず、 激しい怒りで応戦してきたら、

 もはや 誰にも勝ち目はありません。

 皆さんに必要なのは、 自らの主張を はっきり示すことです。

 パートナーに お金を返す気があるかどうかに 焦点を向け直すことなのです。

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕
 
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