「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「DEAR」 : 相手に 変化を求めるための方法 (1)

2012年03月15日 20時56分53秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 「DEAR」 というのは、

 感情や問題を、 本来の持ち主である ボーダーの人の元へ 返そうという方法です。

 マーシャ・リネハン博士によるもので、

 描写 (Describe), 表現 (Express),

 主張 (Assert), 強化 (Reinforce) の頭文字です。

 パートナーが 今までと同じことをしても、 もう見返りを得られないようにします。

 そうすることで、 彼らが変わる可能性が 高くなります。

 皆さんの欲求不満が 解消される可能性も 高くなるかもしれません。

 皆さん自身も 行動を改める必要があります。

 言い争いをやめ、 相手を尊重し、 お互い対等であるように、 です。

 パートナーが機嫌がよいときに、 境界設定について話し合ってみましょう。

 せっかくのよい雰囲気を そのままにしておきたい衝動を、

 乗り越えなくてはなりません。

 セラピストの前で話せれば それがよいでしょう。
 

1. 描写

 まず、 誇張や批判をせず、 今の状況を そのまま描写してください。

 その状況にどのように感じたかは 説明する必要はありません。

 できる限り客観的に、 明確に描写します。

 都合よく事実を変えたり、

 ボーダーの人を見透かすようなことを 言ってはいけません。

 パートナーが 話をさせてくれない場合には、

 第三者が同席したほうが いいかもしれません。

 手紙を書くという 方法もあります。

 例えば、 ボーダーの人が失業して、

 あなたは好意で 自宅に彼を住まわせてあげたとします。

 でも、 余分な出費がかかることに 気付いたという、

 「事実」 をそのまま伝えます。

 パートナーがあなたに 負担を強いているなどと言ったら、

 たちまち喧嘩になるでしょう。

(次の記事に続く)

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする