「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ノン・ボーダーラインの人たちからの提言 (2)

2012年03月04日 18時18分55秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
(前の記事からの続き)

・ 自分自身やお子さんへの気配りを 優先させるべきです。

  適切な法的境界を設定しておかないと、 犠牲になる恐れがあります。

  それは彼らに、 自分の行動に 責任を持つことを 教えることにもなります。

・ 同じことが 何度も繰り返されます。

  それらを書き記して、 そのパターンをよく考えると、

  何が起こっているのかが分かります。

  そうでないと、  「木を見て森を見ず」 に なってしまいます。

・ ボーダーの人はたいてい、 最も身近な人に向かって 行動化します。

  彼らの同僚や近所の人は、

  彼らほど素晴らしい人はいないと 信じているかもしれません。

  皆さんは 孤立してしまう恐れもあります。

  訴訟を起こさざるを得なくなった場合、 不利に働くことになります。

・ 境界性パーソナリティ障害に関する情報は、

  本やネットなど この数年で増えてきました。

  ボーダーの人と 対等に向き合えるようになってきたのです。

・ このような事態を引き起こしたのは 皆さんではありません。

  皆さんが コントロールできることではないのです。

  原因 (Cause), 解決 (Cure),

  コントロール (Control)。

  この3つのCは、 大きな手がかりとなります。

  責任の所在を明確にしてくれます。

  彼らのことは 彼らの責任です。

  もう感情的なゆすりや、 自殺の脅しにも 動じないようにしましょう。

  一方が自立していれば、 共依存など起こりません。

・ 治療が完了するまでは、 子供を持つのは 避けたほうがいいのではないでしょうか。

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕
 
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ノン・ボーダーラインの人たちからの提言 (1) -- 外へ向かう段階

2012年03月04日 18時18分12秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」

 (星和書店/ランディ・クリーガー) の 内容の紹介の続きです。

 今回から  「パート2 -- 外へ向かう段階」 の話になります。

 だんだん冷静に 考えられるようになりつつある段階です。

 自分の身を守り、 自己評価の回復に 乗り出し始めます。

 ボーダーのパートナーの先輩である  「ようこそオズへ」 のメンバーたちからの、

 アドバイスを紹介します。

 ノン・ボーダーラインの人が まず承知しておくべきことについて、

 メンバーたちから 次のような提言が寄せられました。

・ 事態を好転させようという 気持ちがあるのなら、

  離婚や別居を 口にするのは禁物です。

  相手を見捨てるようなことを言って、

  自分の思い通りに しようとしてはいけません。

  ボーダーの人の 心の底に潜む 恐怖を煽り、

  問題や境界を設定するのが ますます覚束なくなるでしょう。

・ パートナーを愛するのと同じくらい、 自分自身を愛する必要があります。

・ 皆さんがどのような人間であるのか、

  パートナーに とやかく言われる筋合いはありません。

・ このような相手に 恋をしてしまったからといって、

  皆さんに欠陥があるのではありません。

  彼らは あなたが喜びそうな自己像を 作り上げていたのです。

  結婚した途端、 ボーダーラインの自己像が 取って代わってしまったのです。

・ ボーダーの人と一緒にいると、

  自分には選択肢がないかのような 気持ちにさせられます。

  彼らはそう思い込ませるのが 実にうまいんです。

  私たちは いいように引きずり回され、 そのように行動してしまうんです。

  でも 私たちには選択肢があるんです。

(次の記事に続く)

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕
 
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