パートナーの行動を 改めるよう求めることと、
彼らに幸せになってほしいと 願うことは別です。
求めることは広がっていくでしょうが、 それを相手に 期待すべきではありません。
皆さんだって、 境界設定やコミュニケーションの方法を 身に付ける練習は、
できればしたくないでしょう。
これまでのやり方を捨て、 不安を抱きながら、
新しいやり方を 身に付けていかなければならないからです。
しかし 投げ出す必要はありません。
むしろ 期待していいと思います。
自分の不安や 相手の反応を、
「失敗」 か 「成功」 かの 判断基準にしないでください。
何事にも時間が必要なのです。
皆さんが 初めて親元を離れて 暮らし始めたとき、 色々な失敗をしたでしょう。
でもそのために 自宅に舞い戻っていたら、 自分の失敗に縛られていたら、
今頃どうなっていたでしょうか?
〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕
BPDの妻をパートナーに持つ 知り合いの人は、
離婚と、 子供をパートナーに奪われる 窮地に立たされ続けています。
パートナーの理不尽な性向と、 父親に親権を認め難い 日本の司法の悪弊に苦しみ、
あらゆる努力を否定され、 心身ぼろぼろになりながらも、
自分を律して奮闘しておられます。
その人の、 「奇跡は信じないが、 希望は失わない」 という言葉は、
非常に胸を打ち、 力を与えられるものです。
その信念の下に、 具体的になすべき行動を 続けておられます。