「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

奇跡を期待しない

2012年03月20日 19時09分34秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 パートナーの行動を 改めるよう求めることと、

 彼らに幸せになってほしいと 願うことは別です。

 求めることは広がっていくでしょうが、 それを相手に 期待すべきではありません。

 皆さんだって、 境界設定やコミュニケーションの方法を 身に付ける練習は、

 できればしたくないでしょう。

 これまでのやり方を捨て、 不安を抱きながら、

 新しいやり方を 身に付けていかなければならないからです。

 しかし 投げ出す必要はありません。

 むしろ 期待していいと思います。

 自分の不安や 相手の反応を、

 「失敗」 か 「成功」 かの 判断基準にしないでください。

 何事にも時間が必要なのです。

 皆さんが 初めて親元を離れて 暮らし始めたとき、 色々な失敗をしたでしょう。

 でもそのために 自宅に舞い戻っていたら、 自分の失敗に縛られていたら、

 今頃どうなっていたでしょうか? 

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕
 

 BPDの妻をパートナーに持つ 知り合いの人は、

 離婚と、 子供をパートナーに奪われる 窮地に立たされ続けています。

 パートナーの理不尽な性向と、 父親に親権を認め難い 日本の司法の悪弊に苦しみ、

 あらゆる努力を否定され、 心身ぼろぼろになりながらも、

 自分を律して奮闘しておられます。

 その人の、 「奇跡は信じないが、 希望は失わない」 という言葉は、

 非常に胸を打ち、 力を与えられるものです。

 その信念の下に、 具体的になすべき行動を 続けておられます。
 
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