「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

熱狂, 性的なこと, 浮気 -- 心子の場合 (1)

2012年03月28日 23時09分44秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 の 記述に対して、

 心子の場合はどうだったかを 書いてみましょう。

 心子と初めて知り合ってから、 彼女が僕に告白するのに 時間はかかりませんでした。

> ボーダーの人の 熱烈な愛の告白は 本物なのでしょうか? 

> それとも 偽物に過ぎないのでしょうか? 

 心子は極めて純粋であり、 至高の愛を信じ 求めていました。

 それは 現実離れしたものではありますが、

 心子の愛は 刹那的でも即物的でもありません。

 当時 僕には他に 片思いの女性がいたため、

 心子と 深い関係になることはできませんでした。

 でも、 心子は 別の恋愛の対象に 走りはせず、

 僕の愛情が得られなくて どんなに苦しくても、

 僕の愛を求めたり、 友だちとして付き合っていくよう 自分を抑圧したりしました。

 一気に燃え上がっても、 一気に冷めてしまう 愛ではありません。

 そうしたなかで、 僕の僅かな言動に 深く傷つき怒り、

 僕をひどく非難して 去っていくのです。

 そして 忘れた頃になると 心子から連絡があり、

 また上記と同じことが 何度も繰り返されるのでした。

 心子は 僕への気持ちを いつまでも強く保ち続けたわけで、

 恋愛対象を次々と乗り換えて 刺激を求めるタイプとは 異なっています。

 そんなことが何回かあって、 6年あまりが過ぎました。

 心子と 恋人として付き合うようになって、 熱烈な愛情と共に、

> 「僕の靴下どこにあるの?」 というような 心が通い合う愛情

 も 同時に育んでいきます。

(次の記事に続く)
 
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