(前の記事からの続き)
浮気をすることで、 本来皆さんが得られるものの 幻を味わえるかもしれません。
しかし 実際に手に入れるのは やはり無理なのです。
この思いが、 深い悲しみを引き起こすでしょう。
浮気は罪悪感を抱き、 自己像に矛盾します。
何故皆さんは 浮気をする必要があったのか、
その理由に 進んで目を向けてくれる セラピストに相談すべきです。
次に、 ノン・ボーダーラインの人の話を紹介します。
・ ボーダーの人は、
脳の科学的物質に由来する 「ハイ」 な気分を 求めているんじゃないか。
性的体験は、 一時的に ハイな状態を作り出します。
・ ボーダーの妻は、 僕が浮気をしていると 非難しました。
パーティで 僕に15秒ほど話しかけた 女性がいれば、 それで充分なんです。
しかも、 突然それを言い出したのは 半年後でした。
・ パートナーとの危険な事柄に どう対処すべきか、
浮気を通して 答を得ることができたんです。
僕は 人生に変化を求めていたんですね。
でも浮気は 自分を卑しめ、 消耗させます。
僕は自分の行動を 正当化しようとしましたが、
ボーダーの人と 同じことをしていると気づきました。
浮気を打ち明けると、 妻は 元の鞘に収まることを 許しました。
でも 全て僕が悪いということに なってしまうんです。
もう一度同じことになったら、 もう彼女のもとに 留まることはないでしょう。
・ 別れたいと ボーダーの妻に伝えるのは、 究極的に難しいことです。
でもきちんと話をしたほうが、
浮気をしたり、 “ドアをピシャリと閉め” たりするより、
結局早道だと 自分に言い聞かせています。
〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕