「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

浮気 : 皆さんの, 私の, そして他の人の場合 (2)

2012年03月27日 20時01分44秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
(前の記事からの続き)

 浮気をすることで、 本来皆さんが得られるものの 幻を味わえるかもしれません。

 しかし 実際に手に入れるのは やはり無理なのです。

 この思いが、 深い悲しみを引き起こすでしょう。

 浮気は罪悪感を抱き、 自己像に矛盾します。

 何故皆さんは 浮気をする必要があったのか、

 その理由に 進んで目を向けてくれる セラピストに相談すべきです。
 

 次に、 ノン・ボーダーラインの人の話を紹介します。

・ ボーダーの人は、

  脳の科学的物質に由来する  「ハイ」 な気分を 求めているんじゃないか。

  性的体験は、 一時的に ハイな状態を作り出します。

・ ボーダーの妻は、 僕が浮気をしていると 非難しました。

  パーティで 僕に15秒ほど話しかけた 女性がいれば、 それで充分なんです。

  しかも、 突然それを言い出したのは 半年後でした。

・ パートナーとの危険な事柄に どう対処すべきか、

  浮気を通して 答を得ることができたんです。

  僕は 人生に変化を求めていたんですね。

  でも浮気は 自分を卑しめ、 消耗させます。

  僕は自分の行動を 正当化しようとしましたが、

  ボーダーの人と 同じことをしていると気づきました。

  浮気を打ち明けると、 妻は 元の鞘に収まることを 許しました。

  でも 全て僕が悪いということに なってしまうんです。

  もう一度同じことになったら、 もう彼女のもとに 留まることはないでしょう。

・ 別れたいと ボーダーの妻に伝えるのは、 究極的に難しいことです。

  でもきちんと話をしたほうが、

  浮気をしたり、  “ドアをピシャリと閉め” たりするより、

 結局早道だと 自分に言い聞かせています。

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕
 
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