(前の日記からの続き)
●指示
10分間、 邪魔されない部屋で 落ち着いて座りましょう。
深呼吸し、 目を閉じてリラックスしてください。
自分の身体の重さに 注意を集中させます。
足の重さ,手や腕の重さ,頭の重さを感じましょう。
頭からつま先までチェックし、 どんな感覚にも注意を向けましょう。
[ここで1分間、 間を置いてください。]
身体の緊張に注意し、 それが溶けていくのを想像してください。
[ここで1分間、 間を置いてください。]
焦点を 思考と価値判断に移しましょう。
それらが浮かび去っていくようにします。
はまり込まずに、 それらを手放しましょう。
時間をかけてこれを行ない、 ゆっくりと深呼吸を続けてください。
[1分間、 間を置いてください。]
部屋の外の音に注意し、 それが何か 心に留めてください。
次に、 部屋の中の どんな小さな音にも 注意してみましょう。
思考によって注意がそれたら、 焦点を聴覚に戻します。
[1分間、 間を置いてください。]
もう一度、 思考と価値判断に 焦点を当て直します。
先ほどと同じことを 繰り返してください。
[1分間、 間を置きます。]
焦点を嗅覚に当てます。
匂いに気付かない場合は、 鼻から吸う空気の流れを 意識しましょう。
[1分間、 間を置きます。]
再び思考と価値判断に 焦点を当て、 同じことを繰り返してください。
[1分間、 間を置きます。]
触覚に注意を向け、 何かに触れましょう。
椅子や自分の身体でも 構いません。
それが滑らかか、 ざらざらしているか、 硬いか、 柔らかいかに注意します。
[1分間、 間を置きます。]
もう一度、 思考と価値判断に焦点を当て、 同じことを繰り返します。
[1分間、 間を置きます。]
ゆっくりと目を開け、 深呼吸を続けてください。
視覚に焦点を当てましょう。
明るいか、 暗いか、 部屋の中の 様々な色に注意します。
自分が部屋のどこにいるかに 注意を向けましょう。
[1分間、 間を置きます。]
目を開けたまま、 思考と価値判断に 焦点を当て直します。
焦点を当てる物を いくつか選んでください。
生じてくる思考と価値判断に 注意し続け、 浮かび去らせましょう。
目を閉じる必要があれば、 そうして構いません。
思考と価値判断が浮かび去っていったら、 目を開け、 部屋に焦点を戻してください。
思考と価値判断をモニターし続け、 はまり込まずに手放し続けてください。
時間をかけて行ない、 ゆっくりと深呼吸を続けてください。
タイマーが鳴ったら、 ゆっくり深呼吸をし、 部屋に焦点を戻します。
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]