「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

毎日のマインドフルネス練習手順 (2)

2016年08月21日 20時15分33秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
3. 作業をマインドフルネスに行うこと
 
 歩いたり食べたり 日常生活の全てを、
 
 思考, 感情, 身体的感覚, 行動に焦点を当てたままで、
 
 価値判断せずに行なうことです。
 
 次のことをしましょう。
 
・ 現在の瞬間の経験に対して マインドフルネスであるために、
 
  思考, 感情, 身体的感覚,行動の間で 注意を集中させ、 シフトさせる。
 
・ 注意をそらす思考と価値判断に はまり込まずに、 受け流すことで手放す。
 
・ 価値判断をせずに い続けるために、 徹底的受容を用いる。
 
・ より健康的な決定を下すために、 賢明な心を用いる。
 
・ 目標を達成するために 有効なことを行なう。
 
○ マインドフルネスのFLAME
 
 作業をマインドフルネスに行うのを 思い出すために、
 
  「FLAME」 が役立つこともあります。
 
F: 現在の瞬間にマインドフルになることに 注意を集中 (Focus) し、
 
   シフトさせる。
 
L: 注意をそらす思考と価値判断を 手放す (Let go)。
 
A: 価値判断をせずにいるために 徹底的受容 (Acceptance) を用いる。
 
M: 健康的な決断をするために 賢明な心 (Mind) を使う。
 
E: 目標を達成するために 有効 (Effective) なことをする。
 
 マインドフルネス・スキルを使う 最大の難関は、 人と関わっている場合です。
 
 人と話したり口論しながら、 同時にマインドフルであることは 難しいものです。
 
 しかし それはマインドフルネスが 最も重要なときでもあるのです。
 
(否定的な価値判断も 肯定的な価値判断も 手放すようにします。)
 
(次の記事に続く)
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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