「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

価値判断しないことと 日常の経験

2016年08月08日 19時17分06秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 価値判断を手放す練習は すればするほど容易になってきます。
 
 そのとき、 真に徹底的受容を用いているのです。
 
※ 練習4-5 価値判断 vs 現在の瞬間
 
 思考, 感情, 感覚にマインドフルになることと、
 
 価値判断に対してマインドフルになることの、 ふたつを組み合わせる練習です。
 
 マインドフルに焦点を当てて、 価値判断と身体感覚に 交互に注意をシフトさせます。
 
 思考や価値判断に縛られてしまうと、 世界 (世の中) がどうあるべきかと、
 
 空想の中で 自分を見失いやすくなります。
 
 しかしこれらの空想は、 失望や苦痛に繋がることが多いのです。
 
 価値判断と空想を認識し、
 
 その瞬間に現に起きていることと、 それらを分けて捉えることが 重要です。
 
 それには、 身体的感覚 (五感) にマインドフルになることです。
 
 これを  「クランディング」 (根づかせること, 地に足をつけること)
 
 と呼んでいます。
 
 自分自身を身体感覚に根づかせることは、
 
 価値判断で頭が一杯になってしまうのを 防いでくれ、 また、
 
 現在の瞬間起きていることに マインドフルになるのに役立ってくれます。
 
(次の記事に続く)
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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