「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

有効なことをする(2)

2016年08月16日 19時27分37秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
 有効なことをするというのは、
 
 したいと感じたことをしないこと, 習慣的にやってきたことをしないこと、
 
 を意味します。
 
 振る舞い方を変えるには、 有効な行動を選択できるように、
 
 自分が考えていることや 感じていることを、
 
 逃げずに ありのまま受け入れなくてはなりません。
 
 有効なことをするというのは、 価値判断をしないことにも関わっています。
 
 価値判断は 失望や苦痛に繋がり、 有効な行動を 妨げる可能性もあるのです。
 
 思考と価値判断に マインドフルであり続け、 課題に価値判断することを避け、
 
 できる限りのことをします。
 
 有効なことをするということは、
 
 問題を解決するために、 状況において 必要なことをするということです。
 
 売り渡すことでも、 諦めることでも、 降参することでもないのです。
 
 有効な行動は、 演技のようなスキルです。
 
 目標のためには、 有能である, 熟練している, 満足しているように
 
 振る舞わなければいけないこともあります。
 
 以下のことをする必要があります。
 
・ 思考と感情にマインドフルになる。
 
・ 状況や自分の行動について 価値判断するのを避ける。
 
・ 目標のために、 適切で必要な行動を選択する。
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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