(前の記事からの続き)
有効なことをするというのは、
したいと感じたことをしないこと, 習慣的にやってきたことをしないこと、
を意味します。
振る舞い方を変えるには、 有効な行動を選択できるように、
自分が考えていることや 感じていることを、
逃げずに ありのまま受け入れなくてはなりません。
有効なことをするというのは、 価値判断をしないことにも関わっています。
価値判断は 失望や苦痛に繋がり、 有効な行動を 妨げる可能性もあるのです。
思考と価値判断に マインドフルであり続け、 課題に価値判断することを避け、
できる限りのことをします。
有効なことをするということは、
問題を解決するために、 状況において 必要なことをするということです。
売り渡すことでも、 諦めることでも、 降参することでもないのです。
有効な行動は、 演技のようなスキルです。
目標のためには、 有能である, 熟練している, 満足しているように
振る舞わなければいけないこともあります。
以下のことをする必要があります。
・ 思考と感情にマインドフルになる。
・ 状況や自分の行動について 価値判断するのを避ける。
・ 目標のために、 適切で必要な行動を選択する。
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]